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「被災地、その目で」 人権擁護大会

2011年10月08日

 日弁連の第54回人権擁護大会が6、7日、高松市であった。7日の特別報告では、宮城県石巻市で法律事務所を開く前田拓馬弁護士(31)が被災地での体験を話した。
 前田弁護士は3月11日、同県女川町で高齢者向けの講演直後に地震に遭った。5階の機械室に逃げたが、津波で太ももまで水につかった。避難者同士で手をつなぎ、体温が下がらないようにして夜を明かした。
 4月に事務所を再開し、被災者の安否確認や、市役所や避難所で法律相談を手伝った。避難生活のストレスでの家庭内暴力による離婚相談や、退社命令のタイミングが悪く津波にのまれたと遺族が会社を訴えた案件も扱った。
 津波で家が流されてローンだけが残って、二重ローンに苦しむ被災者が多いとも述べた。「震災から半年だが、復興への道筋は少しずつしか進まないなと感じる。実際に被災地を訪れ、現状を見てほしい」と訴えた。(神宮桃子)

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