国際「残酷だ」フカヒレ売買、所持禁止 中国系多い米加州2011.10.8 11:31

  • [PR]

国際

  • メッセ
  • 印刷

「残酷だ」フカヒレ売買、所持禁止 中国系多い米加州

2011.10.8 11:31
サンフランシスコの中華街のレストランで供されるフカヒレスープ(AP)

サンフランシスコの中華街のレストランで供されるフカヒレスープ(AP)

 米カリフォルニア州のブラウン知事は7日、中華料理のスープなどに使われる高級食材、フカヒレの売買や所持を禁止する州法案に署名、同法は成立した。同州の中国系人口は約120万人と全米で最大。州議会での議論では一部の中国系議員から「特定の食文化に対する差別だ」との反発も出たが、今もヒレだけを切り取るサメ漁が行われているとされ、「残酷だ」という世論に勝てなかった。

 ブラウン知事は声明で、漁によって世界的にサメの個体数が激減していると指摘。「漁は残酷なだけでなく、海洋環境も悪化させる。次世代のためにこの法案に署名した」と表明した。法案を提出したのも中国系議員。米プロバスケットボールのNBAで活躍した中国の姚明さんも禁止のキャンペーンに加わり、注目を集めた。

 州法は来年1月に発効。既に業者らが在庫として所持しているものは2013年半ばまで売買できる。(共同)

このニュースの写真

米サンフランシスコのチャイナタウンの店で販売されているフカヒレ=2月14日(AP)

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital