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伍 射精後の心地よい脱力感が全身を包み込む。 我は倦怠感を感じつつも声を出してみた。 この身に感じる予感を確信に変える為に。 『なんと気持ちの良い…、体が喜びに打ち降るえておる』 (なんて気持ちのいい…、体が喜びに打ち降るえてる) ふははっ!やはりな。 もはや萃香の意思は我と完全に同化した。 心の奥から聞こえる少女の声は我と同じ意思の形をなぞっている。 『この体、素晴らしいぞ!これが伊吹萃香、鬼の体か!』 (この体、素晴らしい! これが伊吹萃香、鬼の体!) もはや自分が伊吹萃香であった事も忘れたか。 萃香は自分を我であったと思い込んでいるようだ。 我はニヤリと笑った。 白濁に染まる体をゆっくり起き上がらせて。 萃香の声帯を通して、我の意思が発せられる。 『(我は新たな体を得た! この力、この妖力、全ては我の物だ! さぁ、これより京の闇を深淵の黒に染めてくれるわ!)』 我は酒を呷る。 美酒が少女の喉を通して、五臓六腑に染み渡る。 心地良い、何とも心地よい少女の体、我の新しい体。 今宵は祝い、飲み明かそうぞ! 我という新たなる鬼の誕生を祝して。 了 ■SSトップへ■ ■大サイズCG閲覧へ■ |