「三菱重工業」の防衛や原発関連の生産拠点にあるサーバーやパソコンが、ウイルスに感染しているのが見つかった問題で、一部のパソコンはことし1月からウイルスに感染し、先月まで検知できなかったことが関係者への取材で分かりました。
この問題は、三菱重工のミサイルや原発などの生産拠点にあるサーバーとパソコン、合わせて83台がウイルスに感染していることが確認されたものです。このうちミサイルやエンジンなどを製造する「名古屋誘導推進システム製作所」では、ことし1月からパソコン1台がウィルスに感染していたことが、関係者への取材で分かりました。ウィルスは、このパソコンを使用する社員宛てに「年賀状」を装って送られてきた電子メールの添付ファイルに含まれていて、社員がファイルを開いたことで感染したということです。電子メールの送信者には実在する人物の名前が使われ、ウイルスは、セキュリティ会社の調査が行われた先月までおよそ8か月の間、検知できなかったということです。電子メールはそのIPアドレスなどから台湾から送られたとみられ、警視庁などは感染の経路などをさらに詳しく調べています。