サンマ漁業者でつくる全国さんま棒受網漁業協同組合(東京都港区)は7日、風評被害の懸念から自粛していた東京電力福島第1原発の半径100キロ海域での操業を、より厳しい「操業禁止」とすることを決めた。規制を強化し、より安全を訴えるためとしている。
今後漁場になってくる100キロ圏以東の海域は今月中旬、100キロ圏以南は11月上旬に検査し、操業できるかどうかを決める。
三陸沖のサンマ漁を巡っては、北海道東部の流通・加工業者で作る「北海道サンマ産地流通協議会」が6日、風評被害を防ぐために宮城県金華山沖以南のサンマを扱わないよう地元市場に要請していた。協議会の広田会長は「自粛緩和にならず前進したが、要請通りではない」と話している。【山田泰雄】
毎日新聞 2011年10月7日 21時10分(最終更新 10月8日 2時10分)