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御堂筋「水辺空間に」側道廃止、水路と自転車道整備…関西同友会提言

水都大阪を象徴して、水路や自転車道を設けた御堂筋のイメージ図

 関西経済同友会は3日、大阪のメーンストリート・御堂筋に、水路と自転車専用道路を設け、歩行者や自転車に快適な空間として整備することを求める提言を発表した。2012年4月に御堂筋の管理権限が国から大阪市へ移管されることが決まり、街づくりの自由度が高まることを受けた動きだ。提言を同日受け取った大阪市の平松邦夫市長も「予算の問題はあるが、今後検討したい」と述べた。

 御堂筋は6車線あるが、そのうち右左折用の側道2車線を廃止し、水路を設置する。さらに水路の両脇に自転車専用道と遊歩道を設けることが提言の柱だ。

 御堂筋の自動車交通量は40年前に比べて約4割減少したという。一方、健康や環境志向の高まりに伴い、自転車は7〜8倍になり、自転車と歩行者がぶつかるなどトラブルも増えている。

 自転車道は蛇行させ、スピードが出すぎないようにする。それに伴い水路も曲線部分が多くなるため、変化に富んだ水辺空間が演出できる。噴水など水のオブジェや子供が水遊びできる空間も設ける。

 車線を減らすことで、自動車の大阪中心部への過剰な乗り入れが解消され、ヒートアイランド現象も抑制できるとしている。

 提言をまとめた佐藤茂雄(しげたか)・京阪電気鉄道相談役(大阪商工会議所会頭)は「船着き場や水辺の遊歩道が整備されるなど水都・大阪の街づくりに向けた機運が高まっており、御堂筋に水路を引き込んでシンボルロードにしたい」としている。

2011年10月4日  読売新聞)
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