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小林よしのり氏「もう国家論やめたくなった。わしだってもっといろんな表現をしたいよ」

BLOGOS編集部
小林よしのり氏「もう国家論やめたくなった。わしだってもっといろんな表現をしたいよ」

匿名の空間では本当の戦いはない


―「戦争論」以降、 「"個"と"公"」というキーワードが出てくると思うんですけども、「ネトウヨ」と先生がおっしゃる人たちというのは、「"個"と"公"」を議論しているようでも、実は"公"のためではなく、"個"のために国家を持ち出している、ということでしょうか。

小林:そうだね。私利私欲とか、私のプライドみたいなものを守り通せる匿名の空間というものでは本当の戦いはないから。

―私にも自衛官の友人がいますが、「アイロンがけが甘い!全員腕立て伏せ10回!」みたいな理不尽な状況から始まるそうですからね。

小林:それが"割礼"の儀式のようなものだからね、本来必要なものですよね。

なにも、わしだって好き勝手に大きな事を言ってるわけじゃなくて、人気投票や本の売れ行きですぐ結果が出てくることだし、そうなればたちまち自分のスタッフが雇えるかどうかとか、自分自身が食っていけるどうかということに反映していってしまうことだから。

そこにはそれなりの技術、客観性というものが必要だし、その上で自分の名前を出して、攻撃しても責任を取るというのがあって初めて表現に緊張感が宿るわけですから、匿名で好き勝手で無責任にやるのとは違うわけだよね。

―震災をきっかけに、若い人のなかで、ボランティアやチャリティに取り組むひとも多いようです。また、予備自衛官補の応募が増えているという報道もありました。

小林:何か世の中になることをしたい、国のためになることをしたい、人のためになることをしたい、という気持ちのある人が沢山出てきているという事自体はいいことじゃないかな。それはすごくいいことだし、私から踏み越えて、公のためにという感覚があるんだろうから、そのこと自体をわしは否定しないし、立派なことだと思いますね。

―一方で、学校で自衛隊や国防については教わりませんし、税金や公的サービスについて学習する機会もありません。大人になっても真剣に考える機会はほとんどないと思います。前作では「修身論」をお描きになっていますが、どうお考えですか。

小林:そうだね。まあ教えられていれば、わしが描く必要はないからね。そもそもね。

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