10月7日のニュース

除染の被ばく 安全基準新設へ(10月7日 5:20更新)

東京電力福島第一原子力発電所の周辺地域で放射性物質を取り除く除染の作業に当たる作業員を被ばくから守るため、厚生労働省は線量計による計測やマスクの着用を徹底させるなど新たに安全基準を設ける方針を固めました。
厚生労働省は、これまで原子力発電所の構内など屋内での作業については被ばくを防止するための基準を設けていましたが、除染など屋外での作業には基準は設けていませんでした。
こうしたなかで福島第一原子力発電所の周辺地域では、これから市街地や農地などで放射性物質を取り除く除染が本格的に始まることから、一部の市民団体から「屋外での作業員の被ばく対策が不十分だ」として対策を求める声が相次いでいました。
このため厚生労働省は、除染など屋外で作業に当たる作業員には、線量計を身に着けさせ被ばく量をチェックするほか、放射性物質を吸い込むのを防ぐためのマスクを着用させるなど新たに安全基準を設ける方針を固めました。
厚生労働省は、除染が本格的に始まる前に事業者に対してこの安全基準を徹底させる方針で「屋外作業での被ばくをできるだけ減らして作業員の安全を守りたい」としています。

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