ソニーがスウェーデンの通信機器メーカー、エリクソンと共同出資している携帯電話会社について、ソニーが全株式を買い取って完全子会社にする方向で交渉していることがわかった。携帯電話事業を取り込み、ゲームや音楽などとの連携を強める狙いがある。
ソニーとエリクソンは2001年、両社の携帯電話事業をまとめ、「ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ」を設立した。世界で年4310万台(10年)の携帯を販売している大手で、いまはソニーとエリクソンが半分ずつ株を持っている。
しかし、10年前とは違い、携帯電話の主流はスマートフォン(多機能携帯電話)になり、通話だけでなく、ゲームや動画、音楽などを楽しむ機器としての性格が強まってきた。一方、ソニーは自社のテレビやゲーム機をネットワークでつなぎ、セットで売り込む戦略を強めている。消費者に最も身近な機器になってきたスマートフォンをこのネットワークに組み込むには、携帯事業を取り込む必要があると判断した。