「赤い旗(中国国旗)だ」
6日午後、全羅南道新安郡黒山島付近の排他的経済水域(EEZ)をパトロールしていた木浦海洋警察署の巡視船は、速度を上げた。前方5キロの海上で中国漁船2隻が発見されたからだ。2隻がペアとなり、海底で網を引く底引き網漁船である可能性が高い。
EEZの韓国側共同操業区域では、水産資源保護を図るため、事前に許可を受けた中国漁船しか操業できない。2001年6月に発効した「韓中漁業協定」に基づき、中国の底引き網漁船は今年、韓国側海域で今月16日から12月末までの期間に限り操業できることになっている。
巡視船のパク・チョンムク船長は、操業中の中国漁船を発見し、隊員を盾、りゅう弾発射器、3段警棒、スタンガンなどで武装させた。その後、高速ゴムボート2隻で中国漁船に接舷を試みた。拡声器で「停船せよ」と警告した後、素早く操舵(そうだ)室に突入した。漁船の船長は「われわれは固定式の刺し網を使用している」と説明した。刺し網漁は今月1日から12月末まで認められている。
隊員は「中国漁船は操業期間に違反し、目の細かい網で無差別に魚を取るケースが多いため、警備を強化している」と話した。
黒山島付近の海域は過去30年で最大のイシモチ漁場となっており、それを狙う中国漁船が集まり始めた。中国近海では過去20年の乱獲と海洋汚染で魚が減っており、中国漁船は黒山島付近まで遠征している。
黒山島付近の共同操業区域で操業許可を受けた中国の刺し網漁船は約230隻。木浦海洋警察署のパク・ソギョン警備救難課長は「こうした漁船は、農林水産食品部(省に相当)に提出した申請書通りに操業している。問題は水域外からやって来て、イシモチを一網打尽にしようとする中国の底引き漁船だ」と話した。