「猿の聖地」が「猿の惑星」とつながった――。約1300匹の猿が生息する大分市神崎の高崎山自然動物園で6日、全国で7日から公開される映画「猿の惑星 創世記(ジェネシス)」の上映会があった。約200人の観光客らは、集まってきた約400匹の猿に囲まれながら大型テレビに映し出された迫力満点の映画(約13分のダイジェスト版)を楽しんだ。
企画は1カ月ほど前に、大分市が配給会社と同園に依頼して実現した。「全国的に猿の生息地として有名な高崎山で、猿と人間の絆が描かれた人気シリーズを上映して知名度を上げられれば」と市観光課の羽田野文和さん(57)は話す。
園内の特設会場には3台の大型テレビが置かれた。係員は猿をひき付けるためにブドウやバナナなど普段とは違う餌を用意。係員の嵯峨由朗さん(35)は「猿と一緒に映画を見るというのは初めての試みで世界でも例がないはず。面白いと思った」と歓迎した。