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全国医師ユニオン:厚労省に勤務医の過重労働是正求める

 昨年1年間に全国の医療保健事業者(病院や福祉施設など)を労働基準監督署が調査した1893件のうち、労働基準法違反で是正を勧告したケースが1440件(違反率76.1%)に上り、全事業者の違反率66.7%を10ポイント近く上回っていることが、厚生労働省のまとめで分かった。勤務医が過重労働を強いられるケースも多いとみられ、勤務医の労働条件改善に取り組む全国医師ユニオン(植山直人代表)らは6日、病院を指導するよう同省に要請した。

 同省によると、医療保健事業者の違反率は09年も82.4%。同ユニオンは「月80時間を超す時間外労働は過労死の危険があることを医療機関に周知徹底すること」など15項目を要請。植山代表は「当直の時間外労働を労働時間に含めないなど医療機関で公然と行われている違法行為を改めないと、過労死や医療ミスを防げない」と訴えた。【井上英介】

毎日新聞 2011年10月6日 19時38分(最終更新 10月6日 19時42分)

 
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