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'11/10/6

マルナカ、イオン傘下に




 流通大手のイオン(千葉市)は5日、中四国の食品スーパーのグループ、山陽マルナカ(岡山市南区)とマルナカ(高松市)を11月に買収すると発表した。買収額は計約450億円。イオン傘下のマックスバリュ西日本(兵庫県姫路市)は今月、広島市へ本社移転を予定しており、中国地方の食品スーパーでイオンの存在感が高まる。

 9月末時点で山陽マルナカは広島、岡山県などに76店、マルナカは香川、愛媛県などに138店を展開。イオンは今回の買収で中四国を中心とした計214店を傘下に収め、全国の中では比較的、食品スーパーの営業基盤が弱かった中国地方での事業を強化する。

 イオンは11月25日付で山陽マルナカの全株式と、マルナカの株式の95%を、両社の持ち株会社や経営者から取得する。両社のスーパーの店名は現在のまま残す。両社の社長は、引き続き中山明憲社長が務める。

 イオンと両社は昨年8月、商品の共同調達や物流の効率化などの包括業務提携を締結したが、提携が具体化しなかったという。イオンと両社は昨年末から協議を進め、先月下旬に資本提携の契約を結んだ。マルナカは「人口減少を見据え、生き残るために判断した」としている。

 イオンは中国地方で大型ショッピングセンターを相次ぎ出店しているが、食品スーパーでも一気に存在感が高まる。イオンは「中四国でのスーパーの店舗網をより強化していきたい」としている。

【写真説明】イオンが買収する山陽マルナカの白島店(広島市中区)




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