福島市が除染計画を見直しへ
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福島市が除染計画を見直しへ

10月6日 5時46分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

11万世帯すべての除染を行う計画を進めている福島市は、放射線量の高い地域に限定していた業者による除染を、全世帯に拡大する方向で検討を始めたことが分かりました。

福島市は市内全域で大気中の放射線量を減らすため、11万世帯の住宅すべてを含む市内全域を除染する計画を先月27日、発表しました。この中では、放射線量が比較的高く高校生以下の子どもを抱える住宅などについては、市が委託した業者が屋根や側溝など全体を除染することになっていましたが、それ以外の住宅については、除染の範囲が広くなるため財政的な裏付けがないと難しいとして住民の協力で除染を進めるとしていました。しかしその後、政府が、「放射線量の高さに関わらず財政措置を行う」とする考えを示したことを受けて、福島市が、業者による除染を全世帯に拡大する方向で検討を始めたことが分かりました。雨どいなど作業に危険を伴う場所を中心に原則、住民が希望する住宅すべてで業者が除染を行うとしています。福島市は、「できる限り放射線への不安を払拭するために、住民の希望に沿った除染を進めたい」としています。