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京大、観測史上まれな太陽での大フレアの連続発生を8〜9月に観測

マイコミジャーナル 10月5日(水)19時10分配信

京大、観測史上まれな太陽での大フレアの連続発生を8〜9月に観測
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(写真:マイコミジャーナル)
京都大学は、最近の太陽活動についての報告を行った。太陽は、2008年から2009年にかけて黒点が100年ぶりに少なくなるという異常極小期に入り、太陽光がわずかながら減少し、地球に氷期が訪れるという科学者もいるほどだった。

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しかし、最近になり活動性が復活し、今サイクル(第24黒点周期)になって、大きなフレア(太陽面爆発)も出現するようになった。京都大学理学研究科附属天文台飛騨天文台・花山天文台では、太陽フレアのモニタ観測を行っており、日本時間の2011年8月9日、9月7日、同8日に発生した大フレアの観測にも成功している。このような短時間に大フレアを続けて観測することはまれだという。

なお太陽フレアは、その発生に伴って衝撃波や大量のプラズマが宇宙空間に放出される。それが磁気嵐となって地球磁気圏に作用して極地上空の大気に突入してオーロラを作ったり、軌道上の人工衛星を故障させたりする。そのため、地球周辺のプラズマや磁場の状況を「宇宙天気」として予報することが現代の文明社会を守るためには重要で、世界的にも宇宙天気研究が進められているという具合だ。大フレアの研究は、宇宙天気研究の観点からも重要とされている。

今回の8月9日の大フレアでは、発生に伴う衝撃波と、それに誘発された「フィラメント震動」と「プロミネンス震動」が世界で初めて同時に観測された。9月7日の大フレアの際にも、発生場所から離れたフィラメントが確認できただけでも7つが震動する様子が観測されている。フィラメント震動は噴出の原因となる可能性もあり、今後の詳細解析が待たれている状況だ。

また9月8日の大フレアの際には、飛騨天文台に名古屋大学太陽地球環境研究所(STE研)との共同研究で設置した新しい光学系での観測に成功。この装置は世界最高の時間分解能で観測でき、太陽フレアが非常に短時間に変動する様子もとらえることに成功している。

(デイビー日高)

[マイコミジャーナル]


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最終更新:10月5日(水)19時10分

マイコミジャーナル