野田財務相:民主党代表選に出馬へ 雑誌に意欲示す論文

2011年8月9日 2時30分

民主党の野田佳彦財務相=尾籠章裕撮影
民主党の野田佳彦財務相=尾籠章裕撮影

 民主党の野田佳彦財務相(54)は8日、菅直人首相の後継を決める次期党代表選に出馬する意向を固めた。10日発売の月刊誌「文芸春秋」に「わが政権構想」と題した論文を発表。「時機が来れば、私は、先頭に立つ覚悟です」と、立候補への意欲を明記している。9日に自身のグループ会合で、こうした考えを直接表明する。

 野田氏は8日夜、同氏を支持するグループの幹部と東京都内で9日の段取りを打ち合わせた。野田グループ幹部は「首相が辞めないと表明はしづらいが、何か言うべき時は迫っている」と指摘した。

 野田氏は論文で、財政問題について「歳出削減だけに頼って財政を健全化するのは限界だ」として、財政規律の維持のため、増税も排除しない考えも強調した。原発問題では電力不足の懸念を挙げ「当面は再稼動に向けて努力することが最善の策」と指摘した。

 野田氏は、10年代半ばまでに消費税率を10%に引き上げることを柱とした「税と社会保障の一体改革」に財務相として取り組み、復興増税も支持する立場。代表選出馬の意向を示している馬淵澄夫前国土交通相(50)や意欲を示している小沢鋭仁元環境相(57)は復興増税に反対しており、野田氏が出馬すれば増税が争点化するのは必至だ。【小山由宇】

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