(cache) 江田法相へのアグネス氏訪問について状況を探ってみました

江田法相へのアグネス氏訪問について状況を探ってみました



他の規制派団体が活発なのと対照的に、ここしばらくは署名集め以外は動きの聞こえて来なかった日本ユニセフですが、
新しく法務大臣に就任された江田五月氏のHPにですね、気になる記述が。

1月26日(水) アグネスさん、説明、合同会見、国連報告者、同僚、衆院本会議、ティグレ
今日も、目の回る一日でした。9時前に法務省大臣室に入り、9時から、アグネス・チャンさんら日本ユニセフ協会の皆さんが、
児童ポルノ関係の要望に来られて、意見交換をしました
。9時20分過ぎから、所管事項説明。


気になるでしょ。気にならない?
それでダメ元で調査を開始したのが今回のログです。
ただ、待ってたのが予想以上のたらい回し。3回目のお電話でさえ、20分待った後に『担当者が会議』が判明するような状態。
それでも、粘った結果、要望書の概要について広報に情報を回してもらえることになりました。
職員様1 「1月26日にアグネス・チャンさんが江田法務大臣に要望した概要ということですよね。はい、要望書の概要というのはこちらの方で聞いておりますので。担当部局の方でですね」
てん 「はい」
職員様1 「まずですね、1月26日にアグネス・チャンさんが日本ユニセフ協会さんですかね、その関係で法務大臣のところに来られたというのは事実です」
てん 「ええ」
職員様1 「で、その要望書の内容なんですが、当然概要ですので、詳しくはちょっとこちらでもわからないんですが、まずですね、児童ポルノの入手・単独所持も禁止することなどの法改正が不可欠であるというようなことを、要望書を持ってこちらに来られております
てん 「なるほど」
職員様1 「はい。それで、児童ポルノの根絶を最優先とした児童買春・児童ポルノ禁止法の早急な改正を求める。詳しくはですね、これはHPに載ってる内容と同じなんですが」
てん 「HP、ですか?」
職員様1 児童ポルノがない世界を目指してという、日本ユニセフ協会さんの多分HPですね、それの緊急アピールというものの要望書を付けておりますね
この辺りは予想がつく範囲。緊急アピールの内容をまとめて持ってきてたということみたい。
ただ、多少いじってる可能性とかあるかもなので、そのままかどうかは確認したいところです。
てん 「じゃ、あそこのHPの緊急アピールをそのまま?」
職員様1 それが入ってきてます、2枚目の方にですね。いわゆる、次のアクションを早急に実施するということを求めるということで、児童ポルノを「見ない」「買わない」「持たない」「作らせない」、2としてブロッキングの早期実現、3に被害を受けた子どもたちの保護や支援の確立、4に取締り強化、それで5の法改正の早期実現
てん 「あー、はい」
職員様1 「これは多分本当に緊急アピールをそのままコピーされているだけですね。日付が2010年の5月の27になってますね。こちらで見ている限りでは
てん 「そうなんですか。本当にHPのをそのままって感じですねー」
職員様1 そうですね。その1文1文僕も確認はしたんですけれども、そのままだと思いますね、はい。そのような内容で持ってこられて、関係部局の方が持っていってという感じですね。概要はこのような内容ですから」
こっそり漫画やアニメを資料に足してたとか、そういったことはなさそうかも。
ただ、あのアピールを持ってきてるということは、署名が一緒かどうかが気になってきますよね。
てん 「そういうことだと、署名とかそういったものはお持ちにはなってなかったということでしょうか?」
職員様1 「まぁ署名の、えー、署名関係だと署名数の合計というものはこちらでもらってますね。署名はもらったかどうかはわかりませんが、一応こちらの方で署名数の合計で・・105万9663。これ合計ですけどね。2010年の12月末までの合計ということで、その数が出されてますね。そういうことを印刷した紙を、これは多分一緒に渡されたという話みたいですね
てん 「あ、署名そのものじゃなくて、署名の総数とかを印刷したものを?」
職員様1 「いや、そこまで詳しくはちょっとわからないですけれども、こちらのコピーの方で私がもらってるものは、数の、そうですね、要望書の署名数の合計数が出ておりますね
てん 「今回持ってこられたもののコピーに署名数が書かれてるんですねー」
職員様1 そうですね、はい。そのようなのが概要になりますね
とりあえず、署名の現物そのものはまだ提出されていなさそうな感じなんだけど、
数についてはこれで正式に国の方に伝えられたことになるわけで。
書きたくないのに職場で署名を書く羽目になって、
「自分の署名は無効だぁ!」って叫びたい方とかいらっしゃったら、伝えるなら早い方がいいかも。
てん 「それに対して江田法相は、何か返事を、どういう風かですけど、されたんでしょうか?」
職員様1 「その辺まで詳しくはちょっとこちらではわからないですね、ええ。申し訳ないですけれども、私自身が立ち会ってるわけではないものですから。あくまでも概要をということだったんで、概要の方だけ確認してこちらの方で把握はしてる状況にはしているんですけれども」
昨日は確かに概要ということでお願いしてましたので、要望をかなえて頂けたのは間違いないことなんだけど、
でも、やっぱりここまできたらもうちょっと、詳しい情報が知りたいのですよー。

そんなわけで再度あの手この手でお願いしたところ、立ち会ったと思われる部局につないで頂けることになりました。
やったぁ!

ちょっとしてからつながったのは刑事局。
職員様2 「ご質問の趣旨が、ユニセフのアグネス・チャンさんが法務大臣を訪問された時に大臣がどのようなことを発言したか、ということでよろしかったでしょうか」
てん 「はい」
職員様2 「ええ、それについてはですね、結局ユニセフのアグネスさんが代表として、ユニセフとしての要望書をお持ちになったということで、それを江田大臣が受け取りましたと。そういうことでございます
てん 「はい」
職員様2 それについてどういう形で取り組むかなどについては特に発言されていないということで。その辺りについてはむしろユニセフの方の方が沢山いらっしゃったので正確にメモとか取られてるんじゃないかなとは思うんですが」
とりあえず大臣は特に約束とかはされていないようですねー。
引き続き、対談の様子についての情報収集する私。
てん 「そうなんですねー。ユニセフの職員さんが他にも」
職員様2 あ、もちろんそうです。ちょっとあの、個人個人と私自身は名刺交換しておりませんので、それぞれどなたがどういうお方かは把握しておりませんが、何名かもちろん一緒に来られておりまして、ええ。それでアグネスさんが代表して江田大臣に書類をお渡しになった。要望書という風に聞いておりますけれども、ちょっと私自身ですね、そこに同席してただけですので詳細はわかりませんが、おそらくユニセフのHPに載ってるあの要望書ではないかと思われます。ちょっとすみません、そこまで存じあげておりません
てん 「多分そうだと思います。今、先に広報の方にお話をお聞きしてたんですけど、そのようなことをおっしゃってましたので」
職員様2 「あ、そうなんですね。はい。なんかいくつか書類があったもんですから、資料とかもあったと思うんですけれども、一番先に要望書を手渡していらっしゃるとは思いますけれどもね」
てん 「そうなんですか」
職員様2 たとえば緊急アピールとか、ちょっと前になりますけどされたりしていますけれど、その辺りの資料もお持ちにはなったんじゃないかと思うんですが、ちょっとすみません、内容については私見ておりませんので、わかりませんが
いくつかの書類が気にはなるけど、署名だったら目立つでしょうから、まだ署名は出されてないという理解でいいっぽい?
HPからせいぜい20分とはわかるものの、思った以上にあっさり味で安心と同時にちょっと拍子抜けかもです。
それでもやっぱり、確認してからホッとしたいよね。
てん 「じゃああまり長い時間の対談じゃなかったって感じですねー」
職員様2 もちろんそうですね。あのー、朝ですね、お越しになって、その日も国会あったんじゃないかと思うんですが、いずれにせよですね、10分かかったか・かかってないか、まぁそんなもんかと思いますけれども」
てん 「そんな風だったんですね。それだともう書類渡して終わりというくらいしか難しいですよね」
職員様2 そうですね、はい。で後は、そうですね、マスコミの方も来られていましたから
てん 「わ、マスコミの方が」
職員様2 ええ。マスコミの方も来られてましたので、一つの、変な風に誤解しないで頂きたいんですけれど、儀式といいますか。セレモニー的なところが強い、と。要するに会議のような形で話し込むというよりは、代表としてアグネスさんがお越しになって、大臣がそれで要望書みたいなものを、まぁ要望書その他の処理を受領された、受領したという形です
てん 「なるほど。じゃあ渡して、ご挨拶で、ちょっとお話して終わりって雰囲気ですね」
職員様2 そうですね、はい
こういう事情だったようです。
もしかしたら、時間のないところを日本ユニセフ側が無理に時間を割いてもらってたとかかも。
マスコミが入ってたというのはびっくりです。確かニュースとかなかったよね・・
てん 「マスコミさんがいらっしゃってたんですねー。ニュースになってた覚えとかなかったから、いらしてなかったのかなって思ってたんですけど」
職員様2 「えーと、ちょっと個別にニュース全部はチェックはしておりませんけれども、結構何社も来てましたし、テレビカメラもいましたから、はい。何社くらいなのかそこははっきりとはわかりませんけれども」
てん 「新聞とかどうでした?」
職員様2 新聞がいたかどうかはわかりません。テレビカメラ持った人がいたので、テレビ局がいたんだろなと思ってるだけですので、はい。まぁ報道されたかどうかはですね、それこそそれぞれ報道機関ですね、同時にそのニュースの量とかですね。言葉はちょっと御幣があるかもしれませんが、ニュースバリューというんでしょうか、やっぱり大きいニュースだったらそっちに時間とられるだろうと思いますので。当時ですと国会が始まったか始まってないとかですね、色んな時期ですので、はい。ちょっと確認はしておりませんけど
色々あった時期ということみたいです。
でも、今は今で多分相撲協会に持っていかれちゃいそうだだけど・・
てん 「ところで○○様がこの件をご存知でいらしたのって、児童ポルノが刑事法制に関わってくるからなんですか?」
職員様2 「えっと・・私は今刑事局というところに所属してですね、児童ポルノ法とかですね、まぁそれだけじゃなくって色んな犯罪関係あるんですけれども、その中の担当してる一つに児童ポルノ法があると、そういうことでですね」
てん 「そうなんですねー」
職員様2 「ただあれは国会議員の方々が話し合って作った法律ですので、担当しているといってもですね、別にその法律について、なんでしょうね・・たとえば今回のようにアグネスさんが来られたという時に法律の内容を比較的詳しく知ってるということで同席した、ただそれだけの話ですので」
それだけとか言ってるけど、大臣に呼ばれるとか結構すごいことなんじゃ。
この先、法務省関係での児童ポルノの動きを知りたい時とか、この方にお世話になることになりそうな予感。
職員様2 「一義的にはですね、国会議員の方が作っているので、当時は森山先生だったかと思いますが、作られた時というか改正した時ですかね、ご自身で本を書かれているので。作った人がこういうつもりで作ったんですと書いてある本が一番正確かと思いますので、それも参考にされたがよろしいかと思います」
てん 「そういえば今その法案がそのまま継続になってますよね、児童ポルノ法案って」
職員様2 「法案の・・あ、改正法案ですか。そうですね、はい。あれは作るのも改正するのも国会議員がやってて、今出てるのも国会議員が出してますからね」
てん 「もしかして、閣法じゃないから、法務省といってもそちらの専門じゃなくなってしまってる感じです?」
職員様2 そうですね、はい。もちろん全く無関心というわけにはいきませんけれども、それについてはやはり国会のですね、議事録なんていうのもインターネットで見れたりしますけれども、そちらの方で国会議員の方が色々説明して、国会議員の人が質問するという形で議論が戦わされてるかと思います」
それにしても、全体に一歩引いた立場を取ってるような空気が先ほどから一貫して漂ってます。
閣法かそうでないかで、ここまで態度違ってくるものなのね・・。
てん 「気になるんですけど、こうして江田大臣に要望をアグネス氏が出されたわけなんですよね、それで児童ポルノ法の別の改正を閣法として出すことも可能なんですか?」
職員様2 「そこについては法律上可能かと思いますけれどもですね、もうすでに国会の方でですね、今他のこと色々やってますけれども、改正法案が出てるわけですから、まずその話し合いがされるんだろうと思いますけれどもね」
ここでも、まずは国会に任せるという感じの返答が返ってきました。
そんなわけなので、この件そのものはそれほど危険視しなくていいんじゃないかなーって思います。
むしろ議員さんへの働きかけをしっかりと注意してるとか、
法務省的に提出を張り切ってる他の法律の法に力を注ぐとかの方が重要かもね。
ウィルス作成罪とか騒ぎになってますし。
てんたまレポは以上です。
いつもながらおつきあい頂きありがとうございました。

取材内容に関してご意見等がありましたら、てんたま(ツイッター)までお願いいたします。

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