<体の柔らかい部分を触る癖、もしかして…>
世の中は男と女だけではない。性別の真ん中あたりにいる人はテレビをつけるだけでも見られるし、町でも見かける。ところが最近ではゲイやレズビアンなどと単純に呼べる人ばかりでなく、なんと20種類もの性別パターンが存在するというのである。
著者は30歳まで女性として暮らしていたのだが、染色体検査で半陰陽(IS)と判明。男性化したり女性化したりする自分の体質の謎が解け、縮胸手術を受けて、以来男性として創作活動を続けている。本書はその両性具有作家が描く性別取り扱いコミック。
ケース1は男から女へ性転換した人。女性ホルモンの注射で部分的に女性化しているが、胸や下半身の手術を望むかどうか、恋愛対象がどっちなのかは人によってまちまち。周囲はオカマタレントをいじるような振る舞いを避け、女として見る努力をするのがつきあい方。その逆の場合も同じだが、男性ホルモン注射で体毛が濃くなっても、胸や性器は女性のまま。それ以上はやはり個人差なのだが、雑な性格や性欲過多になりやすい。
中性のISは男性としても女性としても恋愛可能。男女どちらでも抱ける、どちらも抱けない、であっても果敢に性愛を求めるのがISの世界。また、無性の男女がいるが、子供の頃多くの人がそうなのでわかりにくい、新ジャンルの人なのである。
ケースごとに、たとえば体の柔らかい部分をムニムニ触ってしまう癖があるなど、もしかしたらあなたも? という日常のチェックリストがついている。
(ぶんか社 1143円)
(日刊ゲンダイ2011年10月1日掲載)