北海道のサロマ湖では、ことしの春に宮城県から運ばれてきたカキの稚貝が順調に育ち、出荷作業が始まりました。
サロマ湖沿岸の3つの漁協は、毎年、宮城県産の稚貝を購入してカキを養殖し、出荷額は年間5億円に上っています。ことしは震災の影響で養殖が続けられるか心配されましたが、比較的被害が小さかった業者などから、ほぼ例年並みの量の稚貝を確保して養殖を行ってきました。震災後に育ててきたカキは例年並みの大きさに育ち、このうち、湧別漁協で、4日行われた初競りでは高いもので去年より1割ほど高い値で取り引きされました。湧別漁協の石本武夫組合長は「宮城県が大変なときに稚貝を送ってもらい、大変感謝している。宮城県の養殖は大きなダメージを受けてしまったので、被災した地域にサロマ湖で育ったカキを届けたい」と話しています。サロマ湖産のカキは、震災の被害を受けた東北地方を含めて全国に出荷されるということです。