2011年8月7日 20時42分 更新:8月8日 1時11分
不安定な大気の状態から7日午後、関東地方は各地で雷雨に見舞われ、西武池袋線と西武有楽町線、豊島線が落雷の影響で、約5時間40分にわたって不通になった。また、西武秩父線も大雨の影響で約4時間半運転を見合わせた。16万3000人に影響があった。
西武鉄道によると、池袋線保谷駅(西東京市)で7日午後4時10分ごろ、落雷で電気設備が故障し、練馬高野台-東久留米駅間の送電が停止した。このため、池袋線の駅間で5本の列車が停止し、3本で乗客が車内に閉じ込められた。
立ち往生した3本は、大泉学園-保谷、ひばりケ丘-東久留米、清瀬-東久留米の各駅間に停車。乗客は午後8時35分までに全員が下車し、最寄り駅まで歩いた。東京消防庁などによると、清瀬-東久留米駅間に止まった列車内で、男性(21)の気分が悪くなり、病院に搬送されたが軽症という。
池袋線は池袋-所沢駅間で、西武有楽町線は練馬-小竹向原駅間、豊島線は練馬-豊島園駅の間で不通になったが、復旧作業の結果、午後9時50分までに全線で運転を再開した。
西武池袋線の池袋駅改札前は、運転再開を待つ乗客らでごった返した。友人2人と大学のオープンキャンパスに来ていた埼玉県所沢市の高校3年、内野篤さん(17)は運転再開後、「何度も同じ場所に買い物に行ったりして時間をつぶしていた。今日は帰れないかもしれないと思った」と話していた。【馬場直子、和田浩幸】