金総書記の孫、韓国事情に詳しくパソコンも熟知

 ネット上のキム・ハンソル氏は韓国の国内事情にも関心が高く、個人のユーチューブチャンネルには、韓国関連の動画が数十種類以上も登録されていた。韓国政府への見方は批判的のようだ。キム・ハンソル氏は韓国について「アルバイト天国、大学授業料地獄、犯罪天国、治安地獄、開発天国、虐殺地獄」などと非難する動画「ああ! 大韓民国、おお! 大韓地獄」をリンクし、北朝鮮の対南宣伝サイト「わが民族同士」も登録している。「ああ! 大韓民国、おお! 大韓地獄」には4大河川開発事業反対と大学授業料半額を求めるデモの際、警察と衝突して負傷した市民の様子が繰り返し映し出されている。

 韓国人による太極旗(韓国の国旗)や独島(日本名:竹島)への愛情を「行き過ぎ」と非難する「韓国人の民族主義」という動画もリンクしていた。この動画は、登山家の朴英碩(パク・ヨンソク)氏が北極点で「独島はわが領土」と書かれたピケットを持った様子などを批判的に編集したものだ。キム・ハンソル氏は韓相烈(ハン・サンリョル)牧師の北朝鮮訪問や、ソウル市内の奉恩寺で行われた北朝鮮サッカー代表チーム応援の様子を映し出す動画もリンクしていた。

 キム・ハンソル氏は複数のブログを立ち上げ、これらを通じてパソコンやモバイル、インターネットをしっかりと使いこなしていることを示した。昨年12月4日にはパソコンを使う自らの様子をアップル社のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」で撮影し、動画投稿サイト「ユーストリーム」にアップした。また別の動画には「どうすれば“auslogics boostspeed”(コンピュータシステムを最適化するプログラム)を無料で手に入れられるだろうか」とチャットで尋ねる姿を撮影し、相手に事情を説明する様子を映し出していた。

キム・ヒョンウォン記者
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