NHK豪華社宅と高額給与
【政治・経済】
安住財務相よ、こんな厚遇で「苦しかった…」とは
国民はみな、ア然としているのではないか。
国会で朝霞の公務員宿舎の着工問題を追及され、「私もNHK時代は給料で生活できず社宅に住んだ。多少の便宜供与もあってしかるべきだ」とヌケヌケと答えた安住財務相のことだ。案の定、身内の民主党議員からも突っ込まれ、同じNHK出身の小宮山厚労相まで「職員の平均年収は1041万円」と答弁させられる羽目に陥った。
よくまあ、1000万円ももらっておいて「生活できなかった」なんて言えたものだが、そもそも、NHKの厚遇は給料だけじゃない。社宅だって、公務員宿舎に引けを取らない格安家賃だ。
東京・広尾にあるNHK職員の社宅「羽沢寮」もそのひとつ。
広尾といえばタレントやセレブが多く住む高級住宅街だが、そのド真ん中、2200平方メートルの広大な敷地に3階建ての社宅が3棟も並んでいる。
コンクリート打ちっ放しのオシャレな外観の社宅で、民間の家賃相場なら月30万円は下らないだろう。それがNHK職員であれば、年齢などの条件によっては、3LDK3万円程度の格安家賃で住めるのだ。
NHKはほかにも、渋谷や目黒、信濃町など都内の一等地に格安社宅を保有している。もちろん、地方の有力都市にもあって、全国に立派な社宅を持っている。これらはぜ~んぶ、国民が払った受信料で建てられたものだから、腹が立ってくるのだ。
元NHK職員でジャーナリストの立花孝志氏がこう言う。
「社宅に住まない場合でも、NHK職員には月十数万円からの住宅手当が出るなど、福利厚生が民間とはケタ違いです。NHK時代の安住大臣のように、政治部記者ともなると、時間外手当も“青天井”。平均年収1000万円といわれていますが、さまざまな手当を含めたら、実際は職員1人当たりに平均1700万円くらいは出ていると思います」
金銭感覚がマヒした財務大臣に「増税しかない」と言われても、庶民は納得できるわけがない。