【社会】M9・0「3連動」津波、8メートル超浸水域53倍に 国想定M8・7と比較2011年10月2日 09時56分 東海・東南海・南海の3連動地震の発生が予想される東海地方で、東日本大震災級のマグニチュード(M)9・0の巨大地震が起きた場合、国の中央防災会議が3連動地震で想定するM8・7と比較すると、津波で浸水する深さが3メートル以上となる地域の面積が大幅に増えることが、名古屋大大学院工学研究科の川崎浩司准教授(海岸工学)の研究で分かった。伊勢湾最奥部の名古屋市や三河湾沿岸、遠州灘沿岸で深刻な被害が出る恐れがあるという。 川崎准教授は、国の想定震源域でM9・0の3連動地震が発生し、津波が起きたと想定。 被害が予想される静岡県駿河湾から三重県沿岸部までの間の愛知、岐阜、三重、静岡の4県で、防潮堤などの構造物がすべて倒壊する最悪の事態を仮定して浸水面積を算出し、M8・7の場合と比較した。 解析の結果、津波による浸水深2メートルまでの地域の総面積に大きな変化はないが、2メートル以上となる地域から次第に増加。 2〜3メートルは従来の2・4倍になり、1階部分が水没する3〜4メートルでは48平方キロから151平方キロと3倍に。 2階部分にも被害が及ぶ4〜5メートルは7倍、7〜8メートルは13倍、8メートル以上の浸水深となる地域は従来の想定の0・76平方キロから40平方キロと53倍に及んだ。 地域別では、名古屋市の浸水域が名古屋駅まで広がるほか、名古屋港付近では最大浸水深が3メートルから5メートルとなる。 三重県松阪市では3メートルから6メートルに倍増。三河湾内の愛知県豊橋市や碧南市でも、従来の1・5倍の5〜6メートルの津波が発生する。 静岡県湖西市沿岸部ではM8・7想定の4倍となる8メートルの津波が襲う可能性がある。 川崎准教授は「東日本大震災級の地震が起きれば、より大きな津波に襲われる地域が増えることが分かった。伊勢湾岸など外洋に面していない地域でも被害が広がることになる。現在の想定より、さらに高い場所に避難する必要があるだろう」と話している。 (中日新聞) PR情報
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