遠野市立博物館展覧会情報
お知らせ
『遠野物語』発刊100周年を記念して、平成22年4月24日にリニューアルオープンいたしました。
『遠野物語』の世界を、豊富な資料と最新の映像、ジオラマなどでわかりやすく紹介しています。
ぜひ、新しくなった博物館にお越しくださいませ。
※平成23年3月11日に発生しました東日本大震災による被害の復旧のために平成23年4月21日まで休館しておりまし
たが、4月22日より通常営業を開始ましたのでお知らせします。
展示内容
第一展示室 遠野物語の世界
マルチスクリーン・シアター「遠野物語の世界」
『遠野物語』や背景にある民話を題材にした大画面の映像シアターです。『神隠し』『白い鹿』『きつねのおんがえし』『郭公鳥と時鳥』『やまはは』『むじな堂』『池の端の石臼』『まよいが』、そして新作アニメーション「水木しげるの遠野物語」から『河童淵』『オシラサマ』が登場。子供から大人まで物語の世界を楽しむことができます。
遠野のなりたち
『遠野物語』から遠野の歴史を読み解いていきます。中心にある地形ジオラマ・スクリーンには、「湖水伝説」「三山伝説」という遠野の創生神話が印象的な映像で映し出されます。
第二展示室 遠野 人・風土・文化
遠野には「町」「里」「山」という3つの暮らしの領域があります。それぞれが独自の文化を育み、互いに影響しあいながら、盆地と言う空間の中で一体となっている遠野の暮らしの姿を、長年にわたって収集してきた豊富な実物資料や写真、映像で体験的に知る空間です。
「町」
明治から大正時代の市日で賑わう通りをイメージした空間となっています。タッチパネル方式の「町のにぎわい」シアターでは、遠野市民が大人も子供も遠野弁を駆使して大熱演しています。
「里」
昭和30年代から40年代、遠野で暮らす家族の1年を描いたジオラマを中心に、民俗写真と実物資料により、厳しい自然と向き合い生きてきた、里の暮らしを伝えます。
「山」
山は暮らしの場であると同時に、神や獣が棲む異郷と考えられてきました。ここでは山仕事や山伏、早池峰信仰の資料を展示しながら、人々が山の中で感じた恐れと自然の神秘を音響により表現しました。展示室内では、風や雨、鳥の声といった自然音に混じって山男山女の不思議な声が聞こえます。
ライブラリーサロン
遠野のフィールド情報や偉人先人の業績を、パソコンや関連図書で調べることができます。また、フィールドマップでは旬の情報をタイムリーに紹介し、来館者を遠野探訪へ誘います。
第三展示室 企画展示室
企画展示室です。定期的な企画展示はもちろん、博物館活動の成果や時事のトピックス展示など、規模やテーマに応じて、さまざまは展示が可能な設えとなっています。
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平成23年度遠野市立博物館夏季テーマ展
「文化財を救え!~東日本大震災と文化財レスキュー~」
平成23年(2011)3月11日の東日本大震災のために、岩手県三陸沿岸では、多くの貴重な人命や、家・職場などの暮らしの場が奪われ、長い歴史の中で大切に育み、守り、伝えてきた地域の宝である文化財や、文化財の保護保存に中心的な役割を担ってきた博物館や図書館が壊滅的な被害を受けました。
そして被災した人々が、ガレキと土砂の下から必死に探し求めたのは、生きるための家財であると同時に、大切な家族の思い出の品や写真、地域のきずなのシンボルである郷土芸能の道具などの文化財でもありました。
岩手県遠野市は、北上高地の中央に位置し、古くから三陸沿岸と内陸を結ぶ交易の中継地として栄え、特に今回の津波で大きな被害を受けた三陸沿岸とは、車で約1時間の距離にあって、歴史的・文化的に深いつながりをもってきました。
そのため遠野市立博物館と遠野文化研究センターでは、三陸沿岸の被災した文化財を回収し、応急処置を施す「文化財レスキュー」に組んでいます。このテーマ展では、これまでの遠野市での取り組みを中心に紹介します。
救い出された文化財は、東日本大震災を乗り越えたという新たな歴史的価値を与えられ、三陸沿岸に生きる人々の誇りとなって、未来を生きる大きな力となるものです。その被災地の文化の復興支援に携わることこそ、被災地に寄り添って生きる遠野の人々にとっての「誇り」であり、新たに刻む「歴史」なることを願って開催するものです。
1.協 力 陸前高田市立海と貝のミュージアム、陸前高田市立博
物館、大槌町教育委員会、岩手県立博物館、岩手県教
育委員会、岩手歴史民俗ネットワーク
2.会 期 平成23年7月22日(金)~9月29日(木)
<会期中8月31日は休館>
3.会 場 遠野市立博物館企画展示室内
4.内容:文化財レスキュー展 展示資料一覧
NO |
資料名 |
所蔵 |
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1 |
3月11日で止まった時計(釜石市) |
館蔵 |
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2 |
3月11日で止まった時計(山田町) |
館蔵 |
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3 |
日下文書(428点) |
館蔵 |
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4 |
「大槌町史(上)」 |
大槌町立図書館蔵 |
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5 |
「おらほのおおつち 町制施行100周年」 |
大槌町立図書館蔵 |
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6 |
昭和8年「昭和三陸津波関係書類綴」 |
大槌町立図書館蔵 |
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7 |
釜石の虎舞頭 |
所有者捜索中 |
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8 |
山奈宗真肖像写真 |
館蔵 |
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9 |
明治二十九年大海嘯取調書の帙(山奈文書) |
館蔵 |
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10 |
岩手県海岸巡回古文書拾集録(山奈文書) |
館蔵 |
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11 |
岩手県沿岸溺死集(山奈文書) |
館蔵 |
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12 |
陸前高田市からレスキューされた土器片 |
陸前高田市教育委員会 |
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13 |
ラジオ体操第3レコード |
陸前高田市立博物館 |
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14 |
少年マガジン創刊号(昭和34年)・ |
陸前高田市立博物館 |
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15 |
少年サンデー創刊号(昭和34年) |
陸前高田市立博物館 |
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16 |
少年マガジン創刊号ふろく |
陸前高田市立博物館 |
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17 |
昭和9年広田尋常高等小学校往復文書(写) |
陸前高田市立博物館 |
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18 |
広田尋常高等小学校往復文書(大正5年) |
陸前高田市立博物館 |
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19 |
米崎尋常高等小学校往復文書(明治44年) |
陸前高田市立博物館 |
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20 |
オオムラサキ標本 |
陸前高田市立博物館 |
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21 |
高田人形破片 |
陸前高田市立博物館 |
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22 |
高田人形 |
陸前高田市立博物館 |
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23 |
人面付石棒「せき坊」 |
陸前高田市立博物館 |
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24 |
世界最大級のオオジャコガイ(右殻) |
陸前高田市立海と貝のミュージアム |
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■開館時間
午前9時~午後5時(入館受付は、午後4時30分まで)
■休館日
・4月…無休
・5月~10月…月末日
・11月~3月…毎週月曜日、月末日
※但し、月曜日が祝日及び月末日が日曜・祝日の場合は開館。
・資料特別整理日…11月24日~30日、1月28日~31日
■入館料※団体料金は、20名以上から
一 般 (個人) 310円 (団体) 一人260円
高校生 (個人) 210円 (団体) 一人150円
小中学生 (個人) 150円 (団体) 一人100円
■3館共通(遠野市立博物館・とおの昔話村・遠野城下町資料館)
一 般 (個人) 520円 (団体) 一人470円
高校生 (個人) 310円 (団体) 一人210円
小中学生 (個人) 210円 (団体) 一人150円