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東日本大震災:福島市が除染計画 10月下旬、大波地区から実施 /福島

 ◇2年で放射線量1マイクロシーベルト以下に低減など目標

 福島市は27日、放射性物質の除染計画を発表した。2年間で大気中の放射線量を毎時1マイクロシーベルト以下に低減し、将来的には年間の被ばく線量を1ミリシーベルト以下にすることを目標に掲げた。10月下旬にも、土砂の仮置き場が確定している大波地区から本格実施する。

 線量が市内で比較的高い渡利、大波地区を最重点除染地域、一部で線量が高い8地区も重点除染地域として、優先的に除染を進める。市は「多くの仮置き場を確保できない」として、自宅敷地内などの民有地や公共施設で除去した土砂は、国の中間貯蔵施設ができるまでは、敷地内に埋める手法を示した。道路や側溝の土砂を運ぶ仮置き場を市内数カ所に設置する方針で、交渉を進めている。山林や農地は除染方法が確立していないため未定。

 市内11万世帯の大部分について、市は全国から募ったボランティアと協力して、市民自らが除染することを提案。市が除染を実施するのは、公共施設▽道路・側溝▽毎時2・5マイクロシーベルト以上か、18歳以下の子どもや妊婦がいる2マイクロシーベルト以上の住宅。

 瀬戸孝則市長は会見で「作業をすべて市がやるには人手が足りない。すみやかに除染を進めるには市民の力が必要」と理解を求めた。屋根の除染は危険なため、業者に依頼する。【町田徳丈】

毎日新聞 2011年9月28日 地方版

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