05年のつくばエクスプレス新線開通以降、人口増の傾向が続いていた千葉県柏市で、3年3カ月ぶりに人口が減少したことが分かった。同様に新線効果が続いていた同県流山市でも4年5カ月ぶりのマイナスを記録。両市は首都圏では空間放射線量が比較的高いとされる同県北西部に位置しており、東京電力福島第1原発事故が背景にあるとみられる。
柏市の1日現在の人口は前月比149人減で3年3カ月ぶりの減少。流山市も8月は36人減で4年5カ月ぶりのマイナスとなり、9月も3人増にとどまった。近年横ばい傾向だった同県松戸市も9月は前月比357人減で2カ月連続で減った。【早川健人、橋口正】
毎日新聞 2011年9月10日 東京朝刊