さよならタニヤマ本店 寺町、来店客ら最後の買い物
京都の家電量販チェーン最大手の谷山無線電機(京都市下京区)の「タニヤマムセン寺町本店」(同)が2日閉店した。寺町の電器店街を引っ張ってきた地元資本の店舗だっただけに、来店客が名残惜しそうに最後の買い物を楽しんだ。
谷山無線は9月、家電量販店のエディオン(大阪市)とフランチャイズ(FC)契約を締結。本店は閉店から約2カ月後、エディオン直営「ミドリ寺町店(仮称)」として営業を再開する。
本店はこの日、多くの来店客が訪れた。中京区の男性客(70)は「時代の流れで(閉店は)仕方ないかもしれないが寂しくなる」と語った。1階フロア長の増田智史さん(41)は「京都に根付いてやってきた。エディオンと融合していい商売ができれば」と話した。
午後9時の閉店時間になっても、携帯電話の周辺機器などを買う客が絶たず、営業時間を延長。客が減るのに伴い、店員は店じまいを始めた。客に「ありがとうございました」と声を掛けた後、シャッターを閉めると、店舗前の人たちからは拍手が起こった。
本店以外の6店舗も10日(北山店は16日)までに閉店し、約1カ月後に「ミドリ」FC店として営業を再開する。
【 2011年10月02日 23時20分 】
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