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Tivoli Enterprise インストール・ガイド


InstallShield 応答ファイルの作成

Tivoli Management Framework (1 の 2) CD 上の InstallShield インストールを使用して、 Windows および NetWare エンドポイント、Netware ゲートウェイ、および Tivoli デスクトップ for Windows 用のカスタム・サイレント・インストールを作成することができます。カスタム・インストールを使用して、これらリソースをユーザー対話なしでインストールすることができます。

InstallShield イメージ用のカスタム・インストールを作成するための大まかなプロセスは、以下のとおりです。

この手順を実行する例については、Windows システムでの InstallShield 応答ファイルを使用する Tivoli デスクトップのインストールを参照してください。


応答ファイルの記録

応答ファイルの記録を開始するには、以下のステップを実行します。

  1. セットアップ・スクリプトを含むディレクトリーに移動します。
  2. 以下のコマンドを実行します。
    setup -r -f1my_response_file.iss
    

    my_response_file は、使用する任意の名前です。 -f1 は、小文字の L の代わりに、番号 1 を使用することに留意してください。

    たとえば、エンドポイント・インストール用の応答ファイルを作成する場合、これに endpoint.iss という名前を付け、それを c:\tivoli\endpoint\ ディレクトリーに保管します。この場合は、次のように入力します。

    setup -r -f1c:\tivoli\endpoint\endpoint.iss
    

    このアクションの結果、指定された場所に応答ファイルが作成されます。

    注:
    -f1 オプションで位置が指定されていない場合、setup.iss ファイルは、Windows オペレーティング・システムの %SystemRoot%\windir ディレクトリーに書き込まれます。たとえば、Windows NT では、このディレクトリーは c:\winnt になり、Windows 98 の場合は c:\windows になります。
  3. セットアップ・ウィンドウを完了し、実際に通常インストールを完了します。応答ファイルは、指定されているすべての設定を記録します。

このとき、エンドポイントは setup.exe を使用して対話モードでインストールするか、あるいは、再生中に endpoint.iss ファイルを指定することによって不在 (サイレント) モードでインストールすることができます。

注:
InstallShield ログ・ファイルの場所を指定するために使用される -f2 オプションもあります。 InstallShield ログ・ファイルはインストール・プロセス中に作成されます。場所が指定されていない場合、InstallShield ログ・ファイルは応答ファイルと同じ場所に作成されます。

応答ファイルの再生

応答ファイルを作成したら、インストールを実行することができます。また、ファイルをネットワーク・ドライブにコピーし、ユーザーがこのドライブにマップして (業務に応じて) 対話または不在モードでインストールを実行できるようにすることもできます。不在モードでインストールを実行している場合、メッセージは表示されません。メッセージはすべてログ・ファイルに書き込まれます。このログ・ファイルを検討してインストールの結果を判別してください。

インストール・イメージをネットワーク・ドライブに移動するには、以下のステップを実行します。

  1. インストール・ディレクトリー全体をネットワーク・ドライブにコピーします。
  2. 応答ファイルを、このネットワーク・ドライブにコピーします。
  3. setup.exe ファイルへのショートカットを作成します。
  4. ショートカットの名前を、理解しやすい名前に変更します。ここでは、endpoint.exe にします。
  5. ショートカットのプロパティーを以下のように変更します (新しい名前を想定します)。
    1. endpoint.exe を右マウス・ボタン・クリックし、[プロパティー] を選択します。 [プロパティー] ウィンドウが表示されます。
    2. [ターゲット] フィールドで、コマンドの終了に -s -f1response_file_path\endpoint.iss (response_file_path は、応答ファイルへの絶対パス) を付加します。

      たとえば、応答ファイルが tivoli\endpoint ディレクトリーに保管されている場合、[ターゲット] フィールドの情報は以下のとおりです。

      "c:\tivoli\endpoint\setup.exe" -s -f1c:\tivoli\endpoint\endpoint.iss

  6. この場所にマップし、endpoint.exe ファイルを選択してエンドポイントをインストールするようユーザーに指示します。

注:
この設計では、ユーザーは、対話または不在モードでコマンドを実行できます。対話モードで実行する場合は、endpoint.exe を選択します。不在モードで実行する場合は、 endpoint.exe を選択します。

別の方法として、コマンド行からコマンドを実行することもできます。カスタム・インストールを実行するため一般的な方法は、イメージが含まれているディレクトリーに移動して、以下のコマンドを実行する方法です。

setup -s [-f1response_file] [-f2IS_log_file]

この意味は次のとおりです。

-s
不在モードでインストールが行われることを指定します。

-f1response_file
カスタマイズされた応答 (.ISS) ファイルの名前およびロケーションを指定します。 -f1response_file の間にはスペースを入れないでください。このオプションを使用しない場合は、デフォルトの setup.iss ファイルが使用されます。

-f2IS_log_file
InstallShield ログ・ファイルが書き込まれるファイルの名前とロケーションを指定します。 -f2IS_log_file の間にはスペースを入れないでください。このオプションを使用しない場合は、デフォルトの setup.log ファイルが作成されます。


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