旧日本軍慰安婦による日本政府への請求権問題で、元慰安婦らの支援団体がソウルの日本大使館そばに「平和の碑」を建立しようとしているとして、日本政府が韓国政府に対して非公式に憂慮を伝えた。韓国外交通商省報道官が29日の記者会見で明らかにした。
「平和の碑」は、少女をモチーフにした高さ1.2メートルの像で、12月に建立する計画。元慰安婦らが毎週水曜日に日本大使館のそばで開いてきた抗議集会が通算千回を迎えることを記念して設ける。
韓国政府によると、日本側は「国際的な儀礼に反する」と伝え、支援団体が建立を思いとどまるよう韓国政府の協力を求めている。報道官は29日、「我々は関連した動向をまず把握すべきだという立場だ」とし、対応策には言及しなかった。(ソウル=牧野愛博)