- [PR]
[事件]ニュース
朝鮮学校教科書 まるで機密文書、消えた「拉致問題」…コピーだけで審査パス
2011.10.2 01:32
(1/3ページ)
拉致問題は反朝鮮人騒動なのか。訂正していたはずの朝鮮学校の教科書記述はそのままだった。補助金や無償化獲得に向け、組織的な「隠蔽(いんぺい)工作」を繰り広げる在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)。拉致被害者家族は懸念を示し、専門家は「子供たちが抑圧される教育体制そのものが問われるべきだ」と指摘する。(桜井紀雄、寺田理恵)
■訂正裏付け取れず
「もし手続き上、ごまかしたとすれば、とんでもないことだと思う」。朝鮮学校で記述を訂正した教科書が使われていなかったことについて、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の父親の滋さん(78)はこう話した。
「日本当局は《拉致問題》を極大化し…反朝鮮人騒動を大々的に繰り広げ」との記述は朝鮮学校への無償化や補助金問題で最大の焦点とされ、高木義明前文部科学相も面会した拉致被害者家族に「全力で改善を促す」と確約していた。
しかし補助金支出をめぐる神奈川県の要請に学校側が示した訂正内容は「日本当局は《拉致問題》を極大化」を「右翼勢力等により」に置き換えただけで、報告を受けた黒岩祐治知事も「『拉致問題』という文言が消えている。冗談じゃない」と激怒。「改悪にすぎない」との意見も上がった。
このニュースの写真
関連ニュース
- [PR]
- [PR]