＜フィギュア＞安藤、ジャンプでミス連発

　フィギュアスケートの日本、欧州、北米の３地域対抗戦「ジャパンオープン」で日本は最下位。世界選手権覇者、安藤美姫の今季初戦。ジャンプでミスを連発し、国際大会では０７年のＮＨＫ杯（仙台）以来となるフリーで８０点台に沈んだ。

　ショートプログラム（ＳＰ）で出遅れても、フリーで挽回するのが昨季の勝利パターンだった。だが、この日は冒頭の３回転ルッツで転倒。ルッツ、サルコウ、トーループと続く中盤の３回転ジャンプはタイミングが合わず、途中で回転をやめてしまった。

　それもそのはず。今季の振り付けは、２週間前に完成したものだったという。休養する今季の中で、唯一出場を決めた大会。「オフだからといって、昨季のプログラムで滑るわけにはいかない」。練習不足は明らかだったが、競技者としてのプライドを垣間見た。

　休養に充てる今季を「フィギュアスケーターとしてどう生きていくか、答えを見つけたい」と語った安藤。休みなく銀盤を舞い続けた女王が、人生の転換期を迎えている。【芳賀竜也】

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