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[事件]ニュース
芸能界に「関知しない」 山口組・篠田建市組長
2011.10.1 22:11
日本最大の指定暴力団山口組の篠田建市(通称・司忍)組長(69)が神戸市灘区の山口組総本部で産経新聞の取材に応じた。東京都暴力団排除条例で一般事業者に暴力団との関係遮断の努力義務が課されたことに対し、「異様な時代が来た」とし、山口組の解散を明確に否定。「今後一層襟を正すために勉強し、山口組は進化をする」と主張した。
篠田組長は「大半の人がわれわれを犯罪者集団とみなしている。その一因が私たちにあるのは事実。批判は謙虚に受け止める」としたうえで、条例について、「われわれにも家族や幼なじみもいる。そういう人がわれわれと歓談したりお茶を飲んだりしただけで周辺者とみなされ、処罰されることに異様さを感じる」と話した。
今後の山口組の運営は、「今、組を解散すれば治安悪化を招く」とし、生活できなくなった組員がギャング化する▽不良外国人の歯止めがなくなる▽小さな団体に分かれると抗争事件が起きる-ことを理由に挙げた。窃盗や強盗で摘発される組員が増えていることには、「現役の組員はごく一部にすぎず、大半が破門、絶縁した者だ」との認識を示した。
また、島田紳助さんの引退で注目されている芸能界との関係は、「かつては興行などでかかわりがあったが、今はわれわれが芸能界から恩恵を受けることは一つもない」と強調。今後、暴排運動が本格化するとみられるが、「(芸能界には)関知しない」と語った。
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