第八話 惣流アスカの奮起 ~Mother knows~
アタシは今までセカンドチルドレンとして弐号機に乗る事に何の迷いも無かった。
だってアタシは使徒を倒して人類を世界から救う『チルドレン』に選ばれたんですもの。
ネルフのドイツ支部にはアタシの他にチルドレン候補生が何十人も居た。
誰もがチルドレンになりたい、その競争の中でアタシはチルドレンの地位を勝ち取った。
アタシのママも喜んでいるはずだと周りの人達も言っていたし、アタシもそう思っていた。
だけど、アタシはエヴァ参号機が使徒に乗っ取られる事件を目の当たりにして初めてエヴァに恐怖を感じた。
エヴァは命を奪う兵器だったのだ。
アタシと同い年のパイロットの血が流れるのを見た時、アタシは悲鳴を上げてしまった。
シンジは司令の指揮には従えないと言ってネルフを出て行った。
アタシもシンジの言いたい事は理解している、司令の指揮には不満がある、でもアタシは反抗してエヴァを降りるわけに行かなかった。
ママを悲しませてしまう事になってしまうし、何よりもネルフの病院に入院しているグランマの事もある。
シンジがネルフを去った後、アタシは司令の家へ戻れと言われたけれどアタシは家に帰らずに制服姿のままで街をうろついていた。
「どうしたのアスカ、何があったの?」
そんなアタシに心配そうな顔で声を掛けて来てくれたのは、中学校で出来た友達のヒカリだった。
アタシはヒカリに会って、抑えつけていた感情がすべて涙となってあふれだしてしまう。
「ごめんなさい、突然泣き出したりなんかして」
「ううん、辛い事があるなら吐き出してしまえばいいのよ」
ヒカリに優しい言葉を掛けられて、アタシは自分の気持ちをぶちまけたくなった。
でも、エヴァで使徒に乗っ取られた参号機を倒した事は機密事項だからヒカリには話せない。
「今日ネルフでね、いろいろな事があって……シンジがエヴァのパイロットを辞めて元の家に帰っちゃったのよ」
「えっ、碇君が!?」
アタシの話を聞いたヒカリは驚いて両手で口を押さえて息を飲んだ後、悲しそうな顔でつぶやき始める。
「アスカと綾波さんはエヴァのパイロットを続けているのに、逃げちゃうなんて碇君を見損なったわ」
「シンジを責めないでよ、シンジがエヴァのパイロットを辞めたくなる気持ちも解るんだからさ」
でもシンジが居なくなってしまうのは寂しい。
アタシに久しぶりに家族の温もりを教えてくれたのがシンジ、ミサト、司令の居るあの家だった。
建物だけ残っていたって意味が無い、家族とは人の集まりなのよ。
そう思うとアタシの目に再び涙が湧きあがって来た。
「私やっぱりシンジ君を許せない、だってアスカをこんなに泣かせてしまうんだもの」
「違うの、アタシはシンジを家族として見ていて寂しいなって思ったのよ」
「じゃあ碇アスカになれば本当の家族になれるわよ」
「な、何を言っちゃってんのかしら、ヒカリは!」
「冗談よ、アスカったら顔を真っ赤にしちゃって……」
アタシはヒカリと顔を見合わせて笑った。
そっか、ヒカリはアタシを元気づけるために言ってくれたんだ。
「アスカ、家に帰りたくないなら今日は私の部屋に泊まる?」
「えっ、いいの? アタシがいきなり行ったら迷惑じゃない?」
「ううん、アスカなら大歓迎よ」
ヒカリの心遣いがアタシは嬉しくてたまらなかった。
アタシが家に来る事になったヒカリは商店街で夕食の食材を買い足すと言うからアタシもついて行ったんだけど、お店の人や通り掛かりのクラスメイトにシンジが居ないのを不思議に思われて質問攻めにあう始末。
明日シンジの転校を知ったクラスのみんなはどんな反応をするんでしょうね。
でも、ヒカリの家でヒカリのお姉さんのコダマさんと妹のノゾミちゃんと話しながら夕ご飯を食べたら憂鬱な気分は吹き飛んだ。
アタシはヒカリと他愛の無い話をしながら穏やかな気持ちで眠りに就いた。
次の日、衛星軌道上に使徒が出現してヒカリと学校に登校しようとしていたアタシはネルフへ呼び出された。
無断外泊をしてしまったのだから、碇司令と顔を合わせるのは少し気まずい。
でも、司令は淡々と作戦内容をアタシに伝えただけだった。
家族なら何か一言あっても良いのに、アタシは司令のその態度に寂しさを感じた。
ミサトが退院しても、アタシ達は家族に戻れるんだろうか。
使徒は降下して来る気配を見せないから司令はミサトの立てた『ヤシマ作戦』と同じような作戦をするみたい。
ファーストが盾を持ってディフェンスを担当し、アタシがシンジの代わりに射撃手となる。
でも、あの時と違って日本中の電力を集めるだけの時間は無かった。
アタシの撃った大型ポジトロンライフルの攻撃は、使徒のATフィールドへ届いたけどあっさりと跳ね返された。
「……ここは槍を使うしかあるまい」
「だが碇、あれは計画の鍵となるもの。承認無しに使う事は許されんぞ!」
ピンチだと言うのに司令と副司令は言い争いを始めた。
指示を受けられないファーストとアタシはその場で待機させられた。
ミサトが居ないだけでネルフの幹部達はこんなにも頼りないのかとアタシはため息をついた。
そしてその時、使徒の居る方からまぶしい光がアタシに向かって降り注いだ!
アタシの視界は真っ白に包まれて意識が遠くなった。
「ここは……?」
いつの間にかアタシは部屋の中に居た。
部屋の中にはたくさんのぬいぐるみがあって、どこかで見たような懐かしい光景。
そうだ、ここはドイツのアタシの部屋だ。
窓から差して来る西日が悲しげに感じられたあの日、それは……ママが事故で死んでしまった日。
部屋でママの帰りを待っているアタシの耳に、グランマが慌てて階段を昇って部屋に近づいて来る足音が聞こえる。
いや、来ないで!
アタシはもうママが死んだ知らせなんて聞きたくないの!
でもグランマはアタシにママが死んでしまった事をアタシに話した。
アタシが忘れようとした心の傷をえぐられてしまった。
次に思い出したのはエヴァのチルドレンに選ばれた時の事だった。
アタシはドイツ支部の司令室に呼び出され、ゲオルグ司令と向かい合っている。
ゲオルグ司令は笑顔でアタシにチルドレン就任の祝いの言葉を述べる。
「おめでとう、君は競争に打ち勝ち栄光あるチルドレンに選ばれた。亡くなられた君の母上も喜んでおられるだろう」
「はい!」
アタシが浮かれた返事をするとゲオルグ司令は厳しい顔つきに表情を変える。
「いいか、君は全てを投げ打って使徒に勝つための努力をしなければならない。そして結果を出せ」
「はい」
「そうでなければ、すぐにエヴァを降りてもらうぞ。パイロット候補生はたくさんいるのだからな」
そうだ、アタシは使徒に負けるわけにはいかない。
「でも、アンタは使徒に負けた」
自分そっくりの声がアタシの頭の中に響いた。
誰? もしかしてさっきから辛い事ばかりが頭に浮かぶのはアンタのせいなの?
アタシの質問に答える事無くアタシそっくりの声は早口で「アンタは使徒に負けた」と何度も繰り返す。
いやっ、もう止めて!
だけどアタシは何度も辛い場面を強制的に頭の中に繰り返し思い起こされた。
これが使徒の攻撃だと気がついてもアタシは脱け出す事ができない。
「助けて……」
だんだんとアタシの心が壊れて行くのを感じながらアタシは意識を失った。
次に目を覚ましたのは、病室のベッドの上だった。
アタシが点滴をされていた所を見ると、アタシは使徒に負けた後何日も意識を失って寝ていたのだろう。
しばらく目を開けたままじっとしていると、病室にミサトが入って来た。
「よかった、気が付いたのね」
「アタシが生きてるって事は、使徒はせん滅されたの?」
「ええ、零号機がね」
アタシが倒せなかった使徒をファーストがどうして倒せたの?
「司令はロンギヌスの槍と言われる武器を零号機に渡してね、それで使徒のコアを貫いたのよ」
「……だったら、どうして最初からそれを使わせてくれなかったのよ」
ミサトの言葉を聞いてアタシの司令に対する怒りとファーストに対する嫉妬が胸の中で爆発した。
アタシは興奮して体がベッドから起き上がる。
「それに何でアタシが使徒の攻撃を受けて苦しんでいるのにすぐに使徒を倒してくれなかったの!?」
「きっとそれは……使用するのに許可をとらなくてはいけない兵器だったから……」
ミサトにそう言われて使徒の攻撃を受ける直前に司令が副司令と揉めていた事を思い出した。
「司令がアタシを大切な家族だと思っているのなら、副司令に止められてもすぐにロンギヌスの槍を使って使徒を倒させたはずよ!」
アタシがそう叫ぶとミサトは黙って下を向いた。
怒りが収まらなくなったアタシはさらにミサトに感情をぶつける。
「アタシが使徒に負けたのは司令のせいよ! ファーストはえこひいきされて勝たせてもらってるんだわ!」
アタシがそう言うとミサトは悲しそうな顔でため息をつく。
「アスカ、あなたは疲れているからそんな事を考えてしまうのよ。今はゆっくりと休みなさい」
ミサトはそう言って起き上がったアタシの体を押さえつけた。
そんな時部屋に第壱中学校の制服を着た男子生徒が入って来た。
誰よこいつ、アタシはこんなやつは見た事が無い。
「あなたは……?」
ミサトも知らないみたいで驚いている。
「フィフスチルドレン、渚カヲル。本日付けでエヴァンゲリオン弐号機パイロットとなりました、よろしくお願いします」
えっ、今コイツ、弐号機のパイロットって言わなかった?
「どういうことかしら?」
「ふふ、僕が弐号機に乗らせてもらう事になったので作戦部長の葛城一尉にごあいさつに来たんですよ」
「待ちなさい、私の承諾無しにパイロット勝手に決める事なんてできないわ!」
フィフスはミサトを無視してアタシに向かって話し掛けて来る。
「君は予備だ、当然だよね、君は使徒に負けたんだから」
フィフスの「使徒に負けたんだから」と言う言葉がアタシの頭の中で繰り返される。
またアタシの心が砕け散ってしまったのを感じた。
アタシはゆっくりと背中からベッドに倒れて意識を失った。
何日かしてアタシは意識を取り戻したけど、アタシは何もかもがどうでもよくなってしまった。
ネルフの人間によって運ばれて来る食事にも手を付けない。
ミサトもアタシの様子を見に来ないし、全てに見捨てられたとアタシは思い込んだ。
薄れている意識の中でアタシは誰かに肩をつかまれて揺さぶり起こされた。
「アスカ起きて、早く!」
「あ……ミサ……ト?」
ミサトはアタシの腕を引っ張ってベッドから起き上がらせようとした。
でも、長い間寝たきりだったアタシは立ち上がれない。
するとミサトはアタシの背中と膝に手をやって抱き上げた。
「用済みになったアタシの事なんてもう放って置いてよ……」
アタシはそう言ってミサトの拘束から逃れようと腕に力を入れたけどミサトはさらに力を込めてアタシを抱き締めようとする。
「そうはいかないわ、アスカはこれから弐号機に乗るのよ」
「えっ、でも弐号機のパイロットはアイツになったんじゃない……の?」
「渚カヲルは最後の使徒だったわ、そして今ネルフはゼーレの先兵となった戦略自衛隊に襲われている」
ミサトの言う事はまるで訳が分からなかった。
アイツが使徒?
戦略自衛隊がネルフを襲っている?
いったい何が起こっていると言うのよ。
ミサトがアタシを抱き上げながら病室を出ると、アタシにもネルフの様子がいつもと違う事が分かった。
廊下に銃声が鳴り響いている。
「非戦闘員は扉をロックして閉じ込めて置け! 我々の目的はチルドレンの捕獲、抵抗された場合は射殺しても構わん!」
「ちっ、ここにまで来てるなんて」
戦略自衛隊の兵士の声が聞こえるとミサトは悔しそうに舌打ちした。
アタシを抱えたままミサトが逃げ切れるはずが無い。
「ミサト、アタシはもう死んでも構わないから……」
アタシがそう言うと、ミサトは愛おしそうにアタシの頭を胸に抱く。
「バカ、そんな事出来るわけないじゃない……アスカは私の大切な家族なんだから」
その時、戦略自衛隊の兵士達が居る場所で銃声が起こった。
どうやら誰かが戦っているみたいだ。
チャンスとばかりにミサトはアタシを抱えて走り出した。
アタシ達は戦略自衛隊の兵士達に追いかけられながらも、弐号機が収められているケージへとたどりついた。
もう少しで弐号機に乗れる。
でも、アタシ達の目の前には戦略自衛隊の兵士の一団が立ち塞がっていた。
「大丈夫、相打ちになってでもアスカを弐号機の元へ行かせるから」
「ミサト、アタシを置いていかないでよ!」
アタシは泣いてミサトを引き止めた。
すると、先頭に立っていた戦略自衛隊の兵士がマスクを取った。
マスクの下から現れたのは加持さんの顔だった。
「よお葛城、無事にアスカをここまで連れて来てくれたみたいだな」
「加持!」
「加持さん!」
「そんな怒るな、敵を欺くにはまず味方からって言うだろう?」
怒り出したミサトさんを加持さんはそう言ってなだめていた。
加持さんはゼーレの目をごまかすために死んだふりをして、さらに戦略自衛隊の兵士に紛れ込んで弐号機を守ってくれていたみたい。
「アスカ、弐号機に乗るんだ。そうすれば、全てが解る」
「弐号機の中に居るお母さんがきっと教えてくれるはずよ」
加持さんとミサトが何を言っているのかアタシには理解できない。
でも、アタシはうなずいて加持さんとミサトに支えられながら弐号機のエントリープラグへとたどりついた。
「アスカ、弐号機のエントリープラグの中に入ったら、お母さんに向かって強く呼びかけて」
「うん」
アタシはミサトの言葉に戸惑ったけど、ミサトの言う通りにやってみる事にした。
弐号機のエントリープラグに入ったアタシはママに向かって呼びかけてみる。
「ママ、お願い。アタシの声が聞こえるなら答えて」
何も反応は無かったけど、アタシはミサトの言葉を信じて何度も強く呼び掛けた。
すると視界が真っ白に染まる。
あの使徒の攻撃を受けた時と同じだ。
アタシの胸が恐怖を感じて締め付けられる。
でも、今度アタシの目の前に広がったのは、小さい頃よくママと遊びに行ったヒマワリ畑だった。
「アスカ、ママはここに居るわ」
目の前に麦わら帽子を被ったママが立っていた。
アタシも黄色いワンピースを着て立っている。
感じる空気も夏のドイツの空気そのものだった。
アタシは走ってママに近づいて抱きついた。
「ママは逃げたりしないわ、アスカってば大きくなっても甘えん坊さんね」
「……ママはずっとここに居たの?」
「そう、弐号機の中から全ての事を見ていたわ」
ママの言葉を聞いた時、アタシは胸が熱くなった。
アタシは1人じゃなかった、アタシが寂しい思いや辛い思いをしている時も、ママは見守ってくれていた……!
「ごめんねママ、ずっと側に居てくれたのに気がついてあげられなくて」
「アスカをずっとエヴァに縛り付けてしまったんだから、謝らなくてはいけないのはママの方よ」
「えっ……?」
エヴァに乗って使徒を倒せば、ママも喜んでくれるとアタシは思っていた。
でも、ママは逆に心を痛めていたなんて……。
「私はアスカに学校に通って、お友達を作って……そんな生活を送らせてあげたかったの、だからごめんね」
「ううん、アタシはエヴァのパイロットになれて良かったと思ってる。グランマの事もあるし、アタシも日本の学校でヒカリと言う親友が出来たし……何よりも、家族の温かさを知ることができたもの」
「アスカ……」
アタシがそう言うと、ママも嬉しそうに涙を流した。
「ずっとアスカを抱きしめてあげたいけど、もう時間が無いわ。こうしている間にもシンジ君は戦っているから」
「シンジが……?」
「アスカ、行ってらっしゃい。私は弐号機の中から、アスカを見守って居ます」
「うん、ありがとう、そして、さようなら、ママ。あえて嬉しかったわ」
アタシはママから離れて手を振って別れた。
きっともう二度とママと直接話す事は無いのだろう、これは奇跡なんだとアタシは感じていた。
風景がヒマワリ畑から弐号機のエントリープラグの中へと切り替わった。
夢の時間は終わったんだ。
でも、アタシは弐号機から力があふれて来るのを感じる。
きっとママが力を貸してくれているんだわ。
この力でアタシはシンジを助けてみせる!
だけど弐号機は地上では無くジオフロントに射出されていた。
多分ミサトと加持さんは地上での迎撃では間に合わないと判断したのだろう。
だけど、初号機は……シンジは地上で戦っているんじゃないの!?
アタシはすぐ助けに行けない事を悔しく思っていた。
どうにかして地上へと行く方法は無いかと考え始めた時、ジオフロントの天井都市が吹き飛んで大きな穴が開いた。
戦略自衛隊がN2爆弾を大量に使用したのに違いない。
その穴から、金色の羽根の生えた初号機が飛び込んで来る!
シンジのやつ、参号機の事で立ち直れないかと思ったけど、戻って来てくれたのね!
「弐号機が動いてる、弐号機には誰が乗っているんだ!?」
「アタシよ、シンジ!」
シンジが弐号機に気が付いたみたい。
初号機からの通信にアタシは大きな声で答えた。
「アスカ!? どうして……」
「積る話は後よ、今は力を合わせて戦いましょう!」
アタシはシンジに元気いっぱいにウインクをして、目の前に居る戦略自衛隊の大型兵器に初号機と息を合わせてユニゾンキックを食らわせた。
アタシ達のキックを食らった敵は後ろに吹っ飛んで他の敵を巻き沿いにしていった。
二機のエヴァが力を合わせれば向かう所敵無しなのよ!
アタシ達は戦略自衛隊の兵器をあらかた全滅させた。
でも敵は白いエヴァンゲリオンを9体も投入して来て初号機と弐号機を取り囲んでしまった。
そして、アタシの弐号機に通信が入る。
「ご苦労だったな、セカンドチルドレン。君は思いの外、役に立ってくれた」
「えっ?」
相手はドイツ支部のゲオルグ司令だった。
どうして司令達が日本にいるの!?
アタシが困惑していると、さらに別の白いエヴァから通信が入る。
「我はゼーレ議長、キール・ローレンツ。チルドレン諸君の役目は終わった、我らの理想の贄となれる事を光栄に思いたまえ」
通信が切れると、剣を持った9体の白いエヴァはアタシ達に襲いかかって来た!
アタシはとっさにシンジに合図を送る。
「シンジっ!」
「うん!」
アタシ達は包囲を切り抜けるためにその一角に飛び込んだ。
数の上では圧倒的に不利だ。
だけどアタシ達は、絶対に諦めないんだから……!
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