'11/10/2
かわぐちさん、創作秘話語る<動画あり>
尾道市立美術館で1日開幕した漫画家かわぐちかいじさん(63)の展覧会の展示室で、かわぐちさんと双子の弟で会社社長の川口協治さん(63)=尾道市向東町=がギャラリートークを繰り広げた。創作の苦労や古里尾道市での幼少期などを語り合った。
ファン約150人が見守った。かわぐちさんは、1969年にデビュー作「夜が明けたら」が雑誌に掲載された心境を「他の人と比べて稚拙に感じた」と振り返った。「今回も飾ってほしくなかった。ちらっと見るだけにして」と笑った。
週刊誌の連載は1話約20ページで、約100こまの原画を2日〜2日半で仕上げる。「10年ほど前までは眠れない日が続いた」とかわぐちさん。仕事場を訪れた協治さんは「眠気覚ましのドリンクがごろごろ転がっていた。命をかけていると思った」と明かした。
【写真説明】弟の協治さん(左から2人目)と一緒に思い出を語るかわぐちさん(左端)=撮影・増田智彦