アルバニアの情報機関

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 国家情報センター(SHIK)は、1991年に廃止された国家保安局シグリミ(Dreitoria e Sigurimit te Shtetit)と置き換わった。

■人民保護省

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国境親衛隊

■内務省

bullet 人民警察:5個部を有する。
bullet経済警察
bullet通信警察
bullet消防警察
bullet拘束警備警察(刑務所及び収容所)
bullet一般警察

 現在、アルバニアの主要特務機関は、シグリミの後継機関である国家情報センター(SHIK)である。欧州の観察者の意見によれば、SHIKの力は、シグリミの鉄の支配とは全く比較にならず、2年前のアルバニア南部での蜂起時、群集は、センター地域局の公務員数名を殺害したが、これは、共産主義時代では不可能なことだった。1997年まで、SHIKを指揮したのは、大規模騒擾開始後このポストから更迭されたバシュキム・ガジジェジェだった。退任後直ちに、彼は、アルバニア南部での暴動の組織にはジョージ・テネット(CIA長官)が関与していたと表明した。

 それにも拘らず、SHIKは、1997年に社会党により任命されたファトス・クロシ(Fatos Klosi)の指導の下、現在、主として、シグリミ将校により充足されている。あるアルバニア紙とのインタビューにおいて、クロシは、「元シグリミ要員のほぼ95%がSHIKで働き続けている。何人も、その政治的信条によって解雇されないだろう」と伝えた。

 しかしながら、西側専門家の評価によれば、1997年までに、SHIK要員の20%だけが元シグリミ職員で、80%は共産体制の破綻後防諜部に入った若き職員であった。彼らの多くは、西側諜報部で公式訓練を受けた。しかしながら、1997年、元職員の特務機関の隊列復帰の傾向が認められた。例えば、クロシの主任顧問イラクリ・コソラリ(Irakli Kocollari)は、1990〜91年、シグリミ議長だった。彼は、シグリミ文書の焼却に対して、禁固6年を言い渡されていた。

 アルバニア特務機関は、アルバニア人テロリストを支援しつつ、コソボ紛争に積極的に参加している。その外、「ル・クルア」紙を引用した「フランス・プレス」通信社の報道によれば、マケドニア及びアルバニアには、米国、英国及びフランスの破壊工作特殊部隊が存在する。彼らは、アルバニア人テロリストへの援助提供のために訓練されている。彼らが既にコソボ・メトヒアへの匪賊出撃に参加しているとの情報が存在する。1998年12月11日、マイコ首相は、メイダニ大統領にファトス・クロシの解任を要請した。恐らく、クロシ解任の原因は、国際テロリストビン・ラディンがアルバニアに広範囲なテロ・ネットワークを組織したという新聞への彼の表明であろう。

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最終更新日:2004/10/16