■武装分子除去・無力化支隊(Reparti i Eleminimit dhe Neutralizimit te Elementit te
Armatosur − RENEA)
アルバニアの主要対テロ部隊は、内務省指揮下のRENEAである。この部隊は、以前、中国製AK-47シリーズとTT33トカレフ拳銃を装備していた。今、彼らは、2個小隊規模の部隊を有し、イタリアの正規警察(エリートのNOCS部隊ではない。)により訓練されている。Reparti
i Eleminimit dhe Neutralizimit te Elementit te Armatosur(RENEA)は、「武装分子除去・無力化支隊」を意味する。この部隊は、1991年11月、コードネーム「88」の下に創設された。現指揮官は、Artan
Didi少佐である。この部隊は、AK47の各型、tt33、マカロフ及びベレッタ92拳銃
で武装する。彼らは、西側の近代的な各種突撃銃とイスラエルの防弾チョッキも有する。1991年以来、RENEAは、行動中に3人を失ったが、欧州全体で最高のOPTEMPO(配備頻度)の1つを有すると報告されている。
■特殊作戦支隊(Reparti i Operacioneve Speciale − ROS)
ROSは、英SASの作戦要員により管理されるもう1つの対テロ部隊である。2000年2月に創設され、コードネーム「77」のこの部隊も、内務省の下に入り、Durresに駐屯している。この部隊は、情報任務も有し、主として、組織犯罪分子に対して使用される。彼らは、西側と東側の混じった兵器を使用し、その研修生は、特に厳格な選抜プログラムを受ける。
■鷲(Shqiponjat)
新しい警察対テロ部隊、「Shqiponjat」(「鷲」)と呼ばれる緊急介入グループが存在する。彼らは、マカロフ、トカレフ
と作戦中員押収された西側の各種拳銃及びレボルバー、中国製56式小銃、H&K PSG、及びドラグノフ
を有する。制服は、トルコ製で、東ドイツの制服も使用されている。
■国家警護隊(Garda Kombetare)
Garda Kombetareも、内務省の下にあるが、真の特殊作戦部隊ではない。その特殊化した任務のため、ここに含まれる。その任務は、VIPと議会のような重要政府施設を防護することである。彼らの機能は、ボディーガードとしての行動、武装介入、施設保安、及び兵站を含む。この部隊は、志願兵ではなく、召集兵から成る。彼らは、AK56、tt33、及びドラグノフ狙撃銃
で武装する。彼らの制服は、ソビエト騎兵のものであり、現指揮官は、Hile Lushaku大佐である。
■海軍コマンド
アルバニア海軍も、小規模なコマンド部隊を維持しているが、この部隊の訓練は対テロ任務を含んでいないと報告されている。
■FNSH(Forzat e Nderhyrjes se Shpejte)
アルバニア全体には、12個FNSHグループが存在する。アルバニアは、14県に区分される。これら県の内、11県に1個FNSHグループが配属されている。PeshkopiaとDurres県には、FNSHが存在せず、Itanaの県庁所在地には、2個FNSHグループが配属されている。その1つは、「Brisku」(「鋭いナイフ」)である。これらチームは、主として、配属されている県内の犯罪対策に利用されているため、非常に高いOPTEMPOを有する。RENEAは、容疑者の立て籠もりのような行き詰まり状況が展開した場合、FNSHの代わりに使用される。Briskuは、現金及び有価証券の護送、危険な逃亡者の逮捕、及び危険な囚人の護送のために使用される。FNSHは、アルバニアの街路を悩ませた多くの武装ギャングの除去の成功で有名である。これらチームは、西側の兵器を使用するが、その作戦要員はAK56とTT33を好んでいると報告されている。狙撃手は、西側の各種狙撃銃に加えて、ドラグノフ狙撃銃を使用する。全部隊は、先進的な昼夜間光学装置を装備する。FNSH全体の指揮官派、Henrik Elmazi中佐である。
加えて、各警察署は、Grupi i Gatshem(準備グループ)とShqiponjat(緊急介入警邏隊)と呼ばれるSWATグループを有する。
■コマンド旅団
アルバニア陸軍のコマンド旅団は、チラナのZall-Herrに駐屯する。彼らは、アメリカの特殊部隊とトルコのコマンドにより訓練され、憲兵として勤務しつつ、Durres港に安全を提供している。
最終更新日:2004/10/16