法廷で「金正日万歳」の被告に懲役10月

 国家保安法違反事件の控訴審の判決公判で「偉大な金正日(キム・ジョンイル)将軍様万歳」と叫んだとして起訴(国家保安法違反)された、インターネットの従北(北朝鮮に追従する)派コミュニティーの運営者H被告(43)に対し、水原地裁刑事10部(イ・サンフン裁判官)は先月30日、懲役10月の判決を言い渡した。

 この日の判決公判でH被告は、公判への出席を拒否する書面を白紙で提出し、公判に出席しなかったが、地裁は被告人不在のまま判決を言い渡した。H被告は先月28日に予定されていた判決公判にも出席しなかった。

 イ裁判官は判決文で「H被告の行為は、北朝鮮に盲目的に追従・心酔するだけでなく、韓国の自由民主主義に基づく基本秩序を根本的に否定するものであり、韓国社会で到底容認されるものではない」と述べた。

 H被告は今年6月30日、水原地裁で行われた国家保安法違反事件の控訴審の判決公判で、一審(懲役1年6月)より軽い懲役1年の判決を言い渡された後、裁判官や検事に向かってガッツポーズし「偉大な金正日将軍様万歳」と叫んだとして起訴された。

 H被告はその後、先月5日に行われた論告求刑公判でも、最終陳述の際に「わが国民の父であり、民族の英雄である金正日将軍と金日成(キム・イルソン)首領は、永遠にこの世の中心だ」として「偉大な金正日将軍様万歳」と叫び、裁判官から注意された。

水原= 梁煕東(ヤン・ヒドン)記者
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