中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 格闘技 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【格闘技】

カシアス2世TKOデビュー

2011年10月1日 紙面から

父親のカシアス内藤会長(右)から祝福されて笑顔=後楽園ホールで

写真

 カシアス内藤2世がTKOデビュー!!元東洋太平洋&日本ミドル級王者カシアス内藤(62)の長男でアマ高校3冠の内藤律樹(りっき)(20)=E&Jカシアス=が30日、東京・後楽園ホールで61・2キロのライト級でプロデビュー、小野木崇文(34)=大一スペースK=を3回1分41秒、レフェリーストップのTKOで会心のKOデビューを飾った。

 試合は終始内藤ペースだった。前に出てプレッシャーを掛ける小野木に軽快なフットワークとスピードで応戦。右のリードパンチは全盛期の父をほうふつさせ、会場のファンから「おーっ!」と歓声が上がるほどだった。

 「緊張はしなかったが、きょうは40点」と、TKO勝ちデビューにも厳しく自己採点した内藤。しかし、20戦のキャリアを持つ小野木を父の期待通りのKOに仕留めて、思わず笑みも漏れた。

 父で会長のカシアスは、東洋太平洋タイトルマッチで柳済斗(韓国)と4度の死闘。ノンフィクション作家の沢木耕太郎さんが「一瞬の夏」で紹介し、話題となった。そんな有名な父の志を息子が継ぐ決意をしたのは中学1年の時。父が2005年2月にボクシングジムを開設したときだ。父の期待に応えて磯子工高ではアマ3冠を達成し、来年のロンドン五輪を目指して昨年11月には全日本選手権に出場したが敗退。アマに見切りをつけ、5月にB級ライセンスに合格してのプロ6回戦デビューだった。

 「詰め込みの連打がこれからの課題」と内藤。“和製カシアス・クレイ”と言われた父は強打が持ち味だったが、「自分は父と違ってハードパンチャーではない。打たせないで倒すボクシングを目指す」と内藤。父とはタイプが異なる技巧派の2世に、“一瞬の夏”の再現を期待できそうだ。 (山崎照朝)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ