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[経済・IT]ニュース トピック:ゲーム
3DS値下げ効果、早くも薄れる 年末商戦での巻き返し狙う
2011.9.9 02:00
ゲーム雑誌出版のエンターブレイン(東京都千代田区)によると、任天堂が8月11日に値下げした携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の8月第5週(29日~9月4日)の国内販売台数は約5万5000台で、値下げ直後の8月第2週(8~14日)に比べて約4分の1の水準にまで落ち込んだことが8日、分かった。“起死回生”を狙った大幅値下げの効果も約1カ月で薄まり、同社は次のてこ入れ策を求められそうだ。
3DSは、裸眼で3D(3次元)映像のゲームを楽しめる。2月26日の発売直後は注目され、国内では2日間で計約37万1000台も売れたが、有力ソフトの不足などから失速。今年度の世界販売目標1600万台に対し、今年4~6月期の世界販売台数は71万台にとどまった。このため、任天堂は同期の本業のもうけを示す営業損益が初めて赤字に転落した。
同社は状況を打開するため、3DS発売からわずか半年後の8月11日、希望小売価格を1万円安い1万5000円に値下げした。それが奏功し、8月第2週(8~14日)の国内販売台数は前週(3701台)に比べて約58倍の約21万5000台に達したが、効果は長く続かなかったもようだ。
3DSの販売低迷に対して「有力ソフトが不足し、短期的には値下げ効果は出にくい」(証券アナリスト)との指摘は多い。任天堂は11~12月に人気ゲームソフト「マリオ」シリーズ2タイトルを立て続けに発売する計画で、年末商戦での巻き返しに注目が集まる。
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