東京中日スポーツ 55周年企画
55周年イヤーの記念事業や紙面企画をご紹介します
トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事
【プロ野球】タカ王手 M1、きょう胴上げダ2011年10月1日 紙面から
◆ソフトバンク4−3西武パ・リーグは30日、首位ソフトバンクが西武に4−3で勝ち、日本ハムがロッテに4−5で敗れ、優勝へのマジックナンバーは2つ減って「1」となった。1日にソフトバンクが西武戦で勝てばリーグ2連覇が決まる。負けても日本ハムがロッテに敗れれば決定。ソフトバンクと日本ハムがともに引き分けても優勝が決まる。 勝利の瞬間、ベンチに歓声が響き渡った。選手はハイタッチを交わした後、もう一度ベンチ前で歓声を上げた。ついにマジック1。帰りのバスの前で待っていた王会長が秋山監督に「いよいよ明日だな。そのつもりでいこう」と声を掛け、2人は笑顔で握手を交わした。 3点を先取されたが、若手とベテランが一体となって跳ね返した。その主役を演じたのは5年目の福田だ。5回2死、待望のプロ初本塁打を右翼席へ。「5年もかかって長かったけど最高です。ひたすらうれしい。その一言に尽きます」。7回無死二、三塁では「絶対にホームにかえしてやろうと強い気持ちで打った」と、値千金の決勝打をライト前へ打ち返した。逆転勝ちの口火を切った男が、気合と執念で最後も決めた。 福田は9月17日の日本ハム戦から11試合連続で先発出場。辛抱強く起用してきた秋山監督の期待に価値ある2打点で応えた。「いつ一発を打ってもおかしくなかった。その資質は持っていたからね」と、昨オフに両打ちから左打ちに専念させた指揮官もうなずいた。勝負強さを身に付けた22歳が優勝が目前の大一番で大きな仕事をやり遂げた。 福田の奮起は先輩にも伝わった。7回、松田の右中間二塁打を足掛かりに、長谷川が同点適時打を左前へ。多村の左翼線二塁打が福田の決勝打を呼び込んだ。4連打で逆転したが、これが今季を象徴するチームの強さだろう。王会長が「新旧の役割ができている。お互い必死だから、いい流れだ」と言えば、秋山監督も「若手が伸び伸びやっているよ」。1日にも2年連続リーグ優勝が完結する。 (梶原昌弥) PR情報
おすすめサイトads by adingo
|