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女優・上野樹里(25)が30日、東京・渋谷のNHKで主演する大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」(日曜、後8・00)のスタジオ収録を打ち上げ、共演の水川あさみ(28)、向井理(29)とともに会見した。1年以上にわたったスタジオでの撮影を振り返り「まだ終わったという実感はないけど、すべてがいい1年でした」と、さわやかな笑顔で“クランクアップ”した。
共演の2人をはじめ、両手に抱えきれないほどの花束をもらった上野は「これじゃあ、人生を卒業していく人だよ〜」とおどけてみせた。
この日は、11月27日放送の最終回で、乗馬姿になり出掛ける主人公・江(上野)と夫の2代将軍・徳川秀忠(向井)を、江の姉・常高院(水川)が見送る江戸城でのシーンを撮影。終了とともにスタッフからクラッカーと花吹雪でねぎらわれると、用意されたくす玉を3人で割った。
初の大河ドラマで主演。上野にとってプレッシャーと闘い続けた1年だった。馬に乗るのも初めて。所作も学ばなければならず、セリフも今までとは違う。「すべてが不安でした。セットを見たときは恐れ多くて、あさみちゃんに『お芝居できないよー』と思わず言った」と明かした。
それでも、撮影前に時間を見つけては、1人でリハーサルをこなした。ひたむきな姿は共演したベテラン俳優たちからも評価され、屋敷陽太郎チーフプロデューサーも「彼女なりのプレッシャーはあったと思うが、共演者も引っ張ってくれた。演技は120点」と賛辞を贈った。
一方、上野と抱き合って別れを惜しんだのが、1年共に過ごしてきた水川だ。「大河は私にとって心の筋トレでした。鍛えられたし、自分を褒めてあげたい」と話すと、涙ぐんだ。
10月4日の長野ロケですべての撮影が終了する。上野は「穏やかに笑顔で終わることができました。ロケがあるので気持ちよく締めくくりたい」。最後まで涙を見せず、充実した笑顔が印象的だった。
(デイリースポーツ提供)
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