事件【山口組組長 一問一答】(上)全国で暴排条例施行「異様な時代が来た」+(3/5ページ)(2011.10.1 12:00

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【山口組組長 一問一答】
(上)全国で暴排条例施行「異様な時代が来た」

2011.10.1 12:00 (3/5ページ)
府中刑務所を出所し、JR品川駅の新幹線ホームに向かう山口組の篠田建市組長=2011年4月9日

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府中刑務所を出所し、JR品川駅の新幹線ホームに向かう山口組の篠田建市組長=2011年4月9日

 山口組を今、解散すれば、うんと治安は悪くなるだろう。なぜかというと、一握りの幹部はある程度蓄えもあるし、生活を案じなくてもいいだろうが、3万、4万人といわれている組員、さらに50万人から60万人になるその家族や親戚はどうなるのか目に見えている。若い者は路頭に迷い、結局は他の組に身を寄せるか、ギャングになるしかない。それでは解散する意味がない。ちりやほこりは風が吹けば隅に集まるのと一緒で、必ずどんな世界でも落後者というと語弊があるが、落ちこぼれ、世間になじめない人間もいる。われわれの組織はそういう人のよりどころになっている。しかし、うちの枠を外れると規律がなく、処罰もされないから自由にやる。そうしたら何をするかというと、すぐに金になることに走る。強盗や窃盗といった粗悪犯が増える。大半の人たちはわれわれを犯罪者集団と突き放していることはわかっている。その一因が私たちの側にあるのも事実で、そうした批判は謙虚に受け止める。しかし、やくざやその予備軍が生まれるのは社会的な理由がある。そうである以上、俺にできることは、これまで以上の任侠道に邁進する組織にすることだ。ぜい沢を求めて、自分勝手な行動を取る者は脱落する。組員はごく普通に暮らせればいい。そういう人間を一つの枠で固めているから犯罪が起きにくいという一面もある。矛盾しているように聞こえるかもしれないし、なかなか信じてもらえないだろうが、俺は暴力団をなくすために山口組を守りたいと考えている。そのことはこれからの行いで世間にご理解を願うしかない。

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府中刑務所を出所し、JR品川駅の新幹線ホームに向かう山口組の篠田建市組長=2011年4月9日
出所する司忍6代目山口組組長を取り囲む警察官ら=2011年4月9日、東京・府中刑務所(古厩正樹撮影)
府中刑務所を出る司忍6代目山口組組長を乗せた車=2011年4月9日、東京都府中市(古厩正樹撮影)
山口組総本部の家宅捜査を終えて出てくる捜査員ら=2009年12月04日、神戸市灘区
山口組総本部に家宅捜査に入る捜査員ら=2009年12月04日、神戸市灘区

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