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興毅8・31世界戦で暴力団員が観戦/BOX

サンケイスポーツ 10月1日(土)7時51分配信

興毅8・31世界戦で暴力団員が観戦/BOX
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8月31日に武道館で行われた世界戦で防衛を果たし、バンザイする興毅。この試合を暴力団員がリングサイドで観戦していた(写真:サンケイスポーツ)
 10月1日の東京都暴力団排除条例の施行を前に、プロボクシング界で新たな不祥事が30日、発覚した。亀田ジムの主催で8月31日に東京・日本武道館で行われたダブル世界タイトル戦のリングサイドで、指定暴力団員が観戦していたことを警視庁が確認。財団法人日本ボクシングコミッション(JBC)を通じ、亀田ジムに厳重注意を行った。タレントの島田紳助さん(55)の引退、中央競馬元調教師の河野通文さん(61)の免許剥奪に続き、激震が襲った。

【写真で見る】免許剥奪…会見で潔白を主張する河野元調教師

 プロボクシング界を根底から揺るがす不祥事が起きてしまった。1964年東京五輪で柔道が行われるなど、日本スポーツ界の聖地ともいえる武道館で行われた世界戦を、リングサイドの入場券を入手した指定暴力団員が観戦していたのだ。

 問題となったのは、「亀田3兄弟」が所属する亀田ジムが8月31日に主催したダブル世界タイトルマッチ。WBA世界バンタム級王者・亀田興毅(24)が2度目の防衛を果たし、WBA世界Sフライ級で清水智信(30)が新王者に輝いた裏で、暴力団員の観戦が確認されていた。

 2日後の9月2日、警視庁組織犯罪対策3課の刑事2人が東京都文京区のJBC本部事務所を訪れ、森田健事務局長(76)と面会。その内容について、同事務局長は30日、サンケイスポーツの取材に「亀田ジムの興行のリングサイドに、暴力団員がいたことが確認されたという報告。そして、10月1日から施行される暴排(暴力団排除)への強い注意でした」と答えた。2時間以上にわたり、JBCへ厳重な注意が行われたという。

 同事務局長は「亀田ジムにはその後、まず口頭で厳重に注意した。亀田ジムからは『一切関知していなかった。こちらのあずかり知らないところで、当日券などが流れた可能性がある』との返答があった」と説明。厳重注意を受けて、亀田ジム側は、当日の興行に参加した各ジムや関係者にチケットの流れを再確認したとしているという。

 JBCでは2007年から警視庁の指導により、暴力団追放キャンペーンを開始。会場での集団観戦やチケット販売、駐車券やIDパスなどの配布の禁止を通達し、激励賞などとして金品を受け取らないことなどに努めてきた。とりわけ世界戦の前には、所轄の警察署にJBCがプロモーターらを連れて協力を直接要請しに出向くなど、リングサイドからの暴力団員の排除を徹底。大相撲で維持員席券が暴力団幹部に流れる不祥事が発覚した昨年は、日本プロボクシング協会でも「暴力団等排除対策協議会の設立準備委員会」を立ち上げ、業界全体で危機感を募らせていた。

 だが、その陰で何者かが暴力団員にチケットを手配し、テレビにも映るリングサイドでの観戦が可能となっていた。7月末にはJBCと日本協会が合同で暴力団排除の講習会を開いたばかり。反社会勢力との付き合いが厳格に罰せられる条例施行をあざ笑うかのような不祥事に、波紋は大きく広がっていきそうだ。


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最終更新:10月1日(土)15時0分

サンケイスポーツ

 

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