三菱重工が被害届 本格捜査へ
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三菱重工が被害届 本格捜査へ

9月30日 17時39分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

「三菱重工業」の防衛や原発関連の生産拠点などでサーバーやパソコンがウイルスに感染した問題で、三菱重工は30日、警視庁に被害届を出しました。警視庁は、不正アクセス禁止法違反などの容疑を視野に本格的な捜査に乗り出す方針です。

この問題は先月、三菱重工の「長崎造船所」や「神戸造船所」それに「名古屋誘導推進システム製作所」など原発やミサイルなどの生産拠点にあるサーバーとパソコン合わせて83台がウイルスに感染していることが確認されたものです。三菱重工は30日、警視庁に被害届を提出し、受理されました。これまでの調べによりますと、ウイルスが添付されたメールの中には、ふだんからメールをやり取りをしている人の名前をかたって送られたものがあったほか、感染した一部のサーバーが海外のサーバーを通じて、中国などのサイトに自動的に接続されていたことが分かっています。また、ウイルスに感染したサーバーやコンピューターは、外部から操作できるようになっていて、中国語の入力が必要な仕組みになっていたということです。警視庁は、不正アクセス禁止法違反や業務妨害などの容疑を視野に、今後、接続業者から通信記録の提出を受けて解析を進めるなど本格的な捜査に乗り出す方針です。