朝霞公務員宿舎 建設凍結で調整へ
K10059706711_1110010500_1110010502
NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

朝霞公務員宿舎 建設凍結で調整へ

10月1日 4時41分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

政府は、埼玉県朝霞市に建設中の国家公務員宿舎について、震災からの復興で巨額の財源が必要とされるなかで、このまま建設を進めることは世論の理解を得られないとして、建設を凍結する方向で調整に入りました。

埼玉県朝霞市に建設中の国家公務員宿舎は、建設費が105億円に上るとされ、おととし11月に実施された事業仕分けでは、「必要性に疑問が残る」として、いったん計画が凍結されましたが、去年12月の予算編成で凍結が解除されました。そして先月1日から建設工事が始まりましたが、自民党などが、復興財源が必要となるなか、新たな公務員宿舎の建設は税金の無駄遣いで認められないなどと批判し、与党内でも、震災の被災者感情を考慮し対応を見直すべきだという意見が出ていました。こうしたなかで、野田総理大臣は、30日の記者会見で、「全体像の中で建設を決めたが、その後、震災があり、被災者や国民の感情を踏まえ、国会でもさまざまな指摘をいただいたので真摯に受け止めたい」と述べました。これを受けて政府は、朝霞市の国家公務員宿舎について、このまま建設を進めることは世論の理解を得られないとして建設を凍結する方向で調整に入りました。そして野田総理大臣が週明けにも現場を視察し、最終的な結論を出すことにしています。