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増える高齢者のアルコール依存 定年前から要注意

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2011/9/29付
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「薬より断酒」基本

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 依存症の治療として代表的なのは、アルコールの害を学ぶ「酒害教育」や、患者同士でグループを作り他の患者の話を聞く「集団精神療法」。同センターでも、まずこれらを行い、加えて断酒会に参加させて断酒をさせている。

 認知症が深刻な高齢者らでは、グループホームなどへの入所も検討。患者に酒を買う金を持たせないことや、家に酒を置かないことなど、「家族への教育も不可欠」(松下副院長)という。

 また「近年は断酒だけでなく、節酒を目標とした治療法も研究が進んでいる」と東京アルコール医療総合センター(東京・板橋)の垣渕洋一医師。節酒の指導と、依存症の一因とされる脳内伝達物質ドーパミンの異常を治し飲酒欲求を抑える飲酒抑制薬とを組み合わせた方法だ。

 徐々に臨床現場で使われ始め、新薬も開発途上にある。ただ、こうした薬も飲酒欲求をゼロにできないので、節酒を目標にできるのは軽度の依存症に限られる。垣渕医師は「ほとんどの人は断酒による治療が基本」と強調する。

 こうした治療はあくまでアルコール依存症を発症した後の対応。そもそも高齢者が発症する場合、「定年後に特にやることがなく、朝から酒を飲みはじめたり、家族に隠れて飲んだりする場合が多い」と、依存症患者の相談を受ける特定非営利活動法人(NPO法人)「アルコール薬物問題全国市民協会(ASK)」の今成知美代表は話す。

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