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【大リーグ】

イチロー、最終戦後に心中激白 11年200安打はならず…

2011年9月30日 紙面から

右翼スタンド最前列で「184」を示した「イチ・メーター」を背にして、守備に就くマリナーズのイチロー=28日、セーフコ・フィールド(共同)

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 【シアトル秋野未知、穐村賢】最終戦でイチローが心中激白−。マリナーズのイチロー外野手(37)が28日(日本時間29日)、アスレチックス戦で3打数無安打に終わり今季184安打でレギュラーシーズン全日程を終了。年間200安打が11年目で途切れ、試合後は群がる報道陣の輪の中で今季を振り返った。また来季のアスレチックス−マリナーズの開幕カード2試合(3月28、29日)を東京ドームで実施することも正式発表された。

◆胸中激白

 −シーズンが終わって今はどんな気持ちか?

 イチロー「まぁ、なぜか晴れやかですね」

 −苦しいシーズンに見えたが?

 「苦しい時期がありましたね、2カ月くらい。しんどかった」

 −晴れやかな気持ちというのは?

 「とにかく200本が一応、区切りがついた。続けることに対してね。ようやく続けるということに追われることがなくなったので、ちょっとね、ホッとしています」

 −プレーでも苦しんだということは?

 「4月に結果が出ることの難しさですよね。やっぱり、その判断。それが誤った判断だったということ。それが5、6月に出てますからね。4月って毎年そうですけど結果が出ることで、かえって難しくなる」

 −過去にないような(不振の)時期が今年はあった。そこを支えたのは?

 「支えたのは、元気な体じゃないですか。心はね、ポキッと折れたことがありますけど(笑)。普通は体がしんどくなってくるから、それを心で支えるっていうのが順番だけれど、まったく反対だった。折れた心を完全に体で支えてたっていうね、特殊な現象がありましたよ」

 −継続してきた記録に対して寂しさは?

 「いやー、結構難しいんですよね、200って。たぶん皆さんが思うよりも、ちょっと難しいくらい(笑)。こうやってできないことがあると、やっぱり200ってすごいなって。今までやってきて、寂しさが来るかなと思ったんですけど、そんな感じではない。で、動揺する感じでもない。それは、たぶん難しいとずっと感じてきて、ギリギリのところでやってきたという、自負があるからなんでしょう。まあ、余裕を持ってできたのは実質3回くらい、10回のうちね」

 −(200安打に対する周囲の)雑音が入ってきたと思うが、どんな対処を?

 「それは僕の耳には入ってないんですよ。ただ、シーズンの後半になって友達とかからメールがたまに来て、なんかしんどそうな感じでメールしてくるんですよね(笑)。そういう方向に世の中なってるんだなって、それで知るんです。この間もテキサスに行ったとき、上原が『大変ですねえ。騒がれて』みたいなことを言ってくるんで、『え、何を言ってんの』って言ったんですけど…」

 −200安打の連続記録が途切れたことで、世間からの期待っていうのが変わってくれるという感じはあるか?

 「期待ですか。まあ、変わったら楽だなと思います。200打つと、また、スゲーってなったと思うんですけど…。やるとスゲーってことも、やらないと何だコノヤロウ! って、ちょっと猪木さんっぽくなるじゃないですか(笑)。それが不思議っていうか、難しいところ。人間のちょっと嫌なところっていうか…」

 −今後も200安打にこだわるイチローはいるのか?

 「まあ、その可能性を生み出せる状態でありたいなと思いますね」

 −最後に東京での開幕戦が決定したが?

 「今シーズン終わったばっかりで、来年のかなり遠い未来の話だから今は答えられない」

 

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