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【プロ野球】

川端が逆転2塁打 ヤクルト、阪神を3タテ

2011年9月30日 紙面から

つば九郎とチアガールたちの祝福を受けながらファンの声援に応えるヤクルト・川端(左)とバレンティン=神宮球場で

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◆ヤクルト7−4阪神

 ヤクルトの守護神、林昌勇が代打・桧山を二ゴロに打ち取り勝利が決まると、チームリーダーの宮本が帽子を取り、ヒーロー川端に感謝のおじぎ。恐縮した川端も帽子を取り、返礼した。

 ヤクルトの若き3番打者・川端が1点を追う8回1死二、三塁で、阪神の左腕・能見のチェンジアップを強振。打球は一塁線を破る殊勲の逆転二塁打となった。

 「前の3打席は全くタイミングが合っていませんでした。チェンジアップとカーブにやられていたので、そういう球を狙いました。(球威に)負けないように引っ張るつもりだった」

 この日は第1打席から投ゴロと2三振。直球を狙っていたため、手も足も出なかった。しかし、逆に8回の第4打席はそのチェンジアップを狙った。「ようやく甘く来た」球を逃さなかった。

 素材が大きく開花しようとしている。昨年、左投手への対応力が高いとして、真中2軍打撃コーチ(現2軍監督)が小川監督に推薦したのが抜てきのきっかけ。体が開かないため左投手も苦にしない。1軍では当初、打率重視からかセンターにはじき返す打撃が多かったが、今年は状況に応じ、引っ張って長打も狙えるようになった。

 控えに回るホワイトセルは「カワバタは2年後か3年後にタイトルを取るよ。首位打者だ」と予言する。試合前には前夜のヒーロー、バレンティンが「今日はオレじゃなくて君の番」と、その肩をたたいた。川端は首を振っていたが、27日の満塁弾に続く、文句なしの大仕事だった。

 阪神を3タテし、4連勝の小川監督は「川端がいいところで打ってくれた。つなぎの3番だとか言って申し訳なかった。れっきとした3番打者だね」と絶賛。これで阪神戦は3戦連続逆転勝ちで、今季の対戦成績も9勝10敗とほぼ五分に。「苦手という意識は(もともと)ない」と胸を張っていた。 (後藤慎一)

 

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