中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

ダルビッシュ、5戦ぶり白星 パ単独トップの17勝目

2011年9月30日 紙面から

ソフトバンク−日本ハム 8回裏無死、長谷川を三振に仕留め、雄たけびを上げる日本ハム・ダルビッシュ=ヤフードームで(佐藤雄太朗撮影)

写真

◆日本ハム2−1ソフトバンク

 役者が違った。「腕がちぎれても良いと思った」。8回2死走者なし。明石に対してこの日最速の152キロで追い込み最後は外角高めに148キロ。バットが空を切ると、勝利を確信した日本ハム・ダルビッシュの雄たけびがさく裂した。7回の多村から4者連続三振で武田久にバトンタッチする圧巻のラストスパート。9連敗中のチームを救ったのは、やはりこの男だった。

 8イニング2安打1失点。自身51度目の2桁奪三振となる12Kで、今季通算252奪三振に到達した。250奪三振以上は276三振を記録した1993年の近鉄・野茂以来だが「イニング数が多いから。それに18年ぶりってことは前にやった人がいるってこと」とケロリ。快記録も、孤高のエースにとっては通過点にすぎなかった。

 8月31日のロッテ戦(QVCマリン)で16勝目を挙げてから4戦未勝利。チームも歩調を合わせるように負けが込んだ。逆転Vは絶望的となり、3位・オリックスにも1・5差に迫られた。わずか1勝差でCS進出を逃した昨季の悪夢すらよぎる大失速。だが、窮地の中でも、ダルビッシュは自分の力を磨き続けた。

 8イニング2失点にまとめた23日のオリックス戦(札幌ドーム)。自身が「あの状態であそこまで投げられてすげーなと思った」と言うほど出来は最悪だったが、中5日の間にフォームを微調整。「そろそろ体を強くする時期」という大胆な判断でトレーニング量も増やし、本来の姿を取り戻した。

 7年目で自己最多の17勝目。16勝で並んでいた楽天・田中、ソフトバンク・ホールトンから一歩抜けだしハーラー単独トップに浮上した。「マー君が生意気にも近づいてきてたんで、焦ってたんですけど…。勝ってチームも盛り上がったんで良かったです」とダルビッシュ。自身初の最多勝へ、再び加速する。 (臼杵秀之)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ