初歩のAegisub その十二 : タグとスクリプト考察��
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YouTubeでAegisub解説動画(もちろん外国語)を何となく眺めていたら (リスニングなんぞできないので眺めるしかない)、とりあえず素のAegisubに手打ちでスクリプトを打ち込んでも「Apply karaoke template」が効くことに気がついた。 斜め読みしてみると、字幕の終了時間の変数「$lend」が使えるようだ。 これが使えるということは、単純な基本フェードタグ {\fad( in , out )} に頼らなくても、任意のフェード効果を複数の字幕行に対して自動処理できるということだ。 そこでいくつかのフェードを作ってみた。 ☆字幕に対するもっとも基本的な変数 $lstart →その字幕行の開始時刻 (line start) $ldur →字幕の尺 (line duration) $lend →字幕終了時刻 (line end) ※タグによっては$lendと$ldurどちらかを使い分ける必要がある。 以下のスクリプトでも、もし動かない場合は$lendではなく$ldurを使用されたし。 ・スクリプトを記載する行のEffectの項目は「template」と書く。(人によって template line とか template syl とか書くようだけれども、templateと記載してもokだったのでこれで通す) ・スクリプトを記載した行は「コメント」にチェックを入れる。 ・Styleの項目は、このスクリプト行のStyleと効果をつけたい字幕行のStyleを一致させる。 ・スクリプトの効果をつけたい字幕は、Effectの項目を「karaoke」にする。 ・今回の方法では、字幕にカラオケタグは必要ない。プレーンな文字列としての字幕のままで構わない。 まず普通の\fad(2000,2000) 妖精さんの時間差シャドウ フェードイン・アウト時の文字が薄い状態の時の、上下両者の違いが分かるだろうか。上の方が、文字の見え始め・消えかかりの時に文字が濁っている。 この時間差シャドウをスクリプトで書くと以下のようになる。 {\1a&Hff&\3a&Hff&\4a&Hff&\fs}
{\t($lstart,!$lstart+2000!,1.0,\1a&H00&\3a&H00&)}{\t($lstart,!$lstart+2000!,4.0,\4a&H80&)}
{\t(!$lend-2000!,$lend,1.0,\1a&Hff&\3a&Hff&)}{\t(!$lend-2000!,$lend,0.25,\4a&Hff&)}
※これらのスクリプトはすべて実際には改行はされていない。 ※改行せず全て連結して記載すること。 ※また、余計なスペース(空白)も入らないこと。コピペ時には注意。 ・一行目はフェード前の状態。フォントのプライマリ、縁、影、それぞれのアルファが16進数FF = 「完全に透明」に設定されている。 ・二行目はフェードイン。プライマリと縁は速度変化1.0、影だけは速度変化4.0で、アルファをゼロ =「 透明化が完全にゼロ = 100%見えている」に変化している。経過時間は$lstartから$lstart+2000まで、つまり開始から2秒でフェードが終了する。 ・三行目はフェードアウト。二行目の逆。$lend-2000から$lend、つまり字幕終了時間の2秒前からフェードアウトが開始され、字幕終了時間とともにフェードも終わる。 ※2か所の「$lsatrt+2000」の数値を変えればフェードインの尺が、2か所の「$lend-2000」の数値を変えればフェードアウトの尺を変えることができる。4か所の速度変化のパラメーターを変えれば、もちろん視覚的なフェードの具合も変わって見える {\fscx95\fscy95}
{\t($start,!$start+2000!,1.0,\fscx100\fscy100)}
{\t(!$end-2000!,$end,1.0,\fscx105\fscy105)}
・字幕開始時にフォントサイズ95%・字幕開始時刻から2秒でフォントサイズ100& ・字幕終了時刻の2秒前から字幕終了時刻までにフォントサイズ105%に。 これを妖精さんの時間差シャドウと混ぜてみる。 {\1a&Hff&\3a&Hff&\4a&Hff&}{\fscx95\fscy95}{\t($start,!$start+2000!,1.0,\1a&H00&\3a&H00&)}{\t($start,!$start+2000!,4.0,\4a&H80&)}{\t($start,!$start+2000!,4.0,\fscx100\fscy100)}{\t(!$lend-2000!,$lend,1.0,\1a&Hff&\3a&Hff&)}{\t(!$lend-2000!,$lend,0.25,\4a&Hff&)}{\t(!$lend-2000!,$lend,0.25,\fscx105\fscy105)}
{\fscx0\fscy0\1a&HFF&\3a&HFF&)}
{\t($lstart,!$lstart+150!,1.0,\1a&H00&\3a&H00&\fscx100\fscy100)}
{\t(!$lend-150!,$lend,1.0,\1a&HFF&\3a&HFF&&\4a&HFF&\fscx300\fscy300)}
GIFアニメはブラウザによって速度が違う。Firefoxでは500前後の長いフェードに見えるので「その場でポンと弾けるように消える」ようには見えない。効果としては「パッと消える」方が潔い気がするので、実際には100ms(ミリセカンド)未満でも良いのではないだろうか。 また一行目の\fscx0\fscy0の数値を変えれば字幕開始時のフォントサイズを、最終行の\fscx300\fscy300の数値を変えれば最後のフォントサイズを変えることができる。 以上の効果は、各パラメーターを変えることで視覚的な調整を施すこともできるし、フェードインのスクリプトとアウトのスクリプトをばらばらに組み合わせて好きに使うことも可能だ。 なおこれらのスクリプトは複数を同時に記載して、別個ににエフェクトをかけることも可能なようだ。その際には特定のスクリプトと任意の字幕行のStyleを合わせておく必要がある。 その�� {\pos($x,670)\fad(200,200)\!retime("line",-400,400)!\r\alpha&HFF&\t(!$si*100!,!$si*100+100!,\alpha&H00&)\k!$start*0.1+20!\k$kdur\t($start,$mid,\fscx115\fscy130)\t($mid,$end,\fscx100\fscy100)\t($Start,$end,\frz10)\t($end,!$end+800!,\alpha&HFF&)\t($end,!$end+800!,\fscy10\t($end,!$end+800!,\fscx10)}
その�� {\pos($x,670)\fad(200,200)\!retime("line",-400,400)!\r\alpha&HFF&\t(!$start-10!,$start,\alpha&H00&\k!$start*0.1+20!\k$kdur\t($start,$mid,\fscx115\fscy130)\t($mid,$end,\fscx100\fscy100)\t($start,!$end+500!,\alpha&HFF&\t($Start,$end,\frz10)\t($end,!$end+800!,\alpha&HFF&)\t($end,!$end+800!,\fscy10\t($end,!$end+800!,\fscx10)}
※�，鉢△修譴召谿豺毀椶�\pos($x,670)の670は画面サイズのY軸の値に合わせて変更する。例えば640x480のアライメント5(画面中央)なら480/2=240、アライメント2なら480付近の450とか460等。 テンプレファイル上では�，鉢△離好�リプトを1つのassファイルに記載して、字幕もそれぞれ同じものを2個ずつ用意、それらに�，鉢△離┘侫Д�トをばらばらかけて、見た目には1つもエフェクトのように見せている。
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